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五右衛門side
ひとりでは危ないと玄関先までの道のりを歩いていると、何かを思い出したようで立ち止まった。
さよ先生「Aちゃんのプレゼント預かっているんです。後日Aちゃんから受け取って下さい。」
五右衛門「分かりました。」
玄関先にたどり着くと、そこには旦那さんが待っていた。
さよ先生を車に乗せ、丁寧にもお辞儀をしてから車に乗り込みゆっくりと走らせた。
この季節にしては柔らかい風が肌を撫でた。
ルパン「昔の五右衛門を見てるみたいだったな。」
薄暗い中でもよく分かる明るい色と気配。
ルパン「これでもう分かったんじゃないか?Aの気持ちが。」
五右衛門「紗夜を亡くしてから今まで色んな気持ちを曖昧にしていた。けど、これからはもうそんな事はしない。後悔はしたくない。"なくして"からでは遅いのだから。」
カーテンの隙間から覗く月明かり。
私がAの幸せを思う様に、Aは誰かを思っているし願ってる。
子供ながらに大人びた考えをしているAは私の目にはまるで紗夜を映し出しているようで……
ベッドで寝ているAの横で静かに眠りについた。
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作者名:緋色 | 作成日時:2021年10月3日 18時