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A「……？」
薄ら目を開けるとそこは暗くて広い倉庫で戸の隙間から吹く風でほんの少しの寒さがあった。
？？「……はい。手筈は整いました。すぐそちらへ迎えます。はい。では……」
誰かが電話を近くでしている。
？？「ようやっと起きたか。」
A「だれ？」
犯人「誰だっていいじゃないか。さあ、もうここを出るぞ。」
A「いや！」
犯人「良い子だから、さあ、行い！」
左腕を掴む手をさっきよりも強く引っ張る犯人。
抵抗するも小さな力では到底勝てやしない。
イヤだ……怖い………
お父さん……………
五右衛門「A！！」
犯人「誰だ！」
五右衛門「そなたに名乗るまでもない。私の娘に何をした！」
犯人「なんだ、こいつの父親か。」
A「お父…さん……」
犯人「丁度良かった。このガキ返して欲しけりゃ勝負しな。」
腰に差していた刀を見たのだろう。喉にナイフを押しつけ、血が段々と流れる。
犯人「力が有り余ってんだ。お前のその腕確かめてやんよ！！」
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作者名：緋色 | 作成日時：2021年10月3日 18時
