Smile (ページ25)

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五右衛門side

さよ先生「お迎えありがとうございます。今、ケイタ君と外で遊んでいるんです。」

Aの迎え。

教室に入り、ガラス張りのドアから外を見るとそこにはふわっと笑うAとケイタ君が居た。

さよ先生「呼んできましょうか？」

五右衛門「いえ、まだこのまま、このまま遊ばせててもいいかな？」

さよ先生「分かりました。私は職員室に居ますので、何かありましたら呼んでくだい。」

五右衛門「ありがとう。」

静かな空間から二人の方に目をやり、段々と日が傾いてそらが緋色に染まっていく。

幼稚園入りたての時は人見知りしていたAがこんなにも笑顔で色んな子と遊んでいる姿を見て、成長を感じていた。

ケイタ父「Aちゃんのお父さんですか？」

五右衛門「はい。」

丁度外で遊んでいるAとケイタ君に声をかけようか悩んでいるときだった。

ケイタ父「ケイタからAちゃんの話を時々聞いています。こうやってお父さんと会うのは初めてですね。」

でも、何故だろうか。会う事自体は初めましてなのに初めましてな感じが全くしなかった。

五右衛門「Aがいつもお世話になっています。」