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五右衛門side
A「ふあぁ…お父さん…」
五右衛門「A、おいで。」
トロンとした目を擦り、手を広げるAを優しく抱き上げる。
二階の部屋に入り、お布団に一緒に入る。
子供なりに心配しているのだろう。
長い間家を離れ、長い間隣の家のおじいちゃんおばあちゃんの家で過ごす。
一度家に帰ればまた長い間家を離れる。
それも無理はないか…
Aの背中に手を置き、身を寄せあいながら寝付くまで見守る。
A「お父さん、次、いつ帰ってくる?」
五右衛門「3週間後だ。」
A「お父さんと離れたくない。寂しいもん。」
お腹に顔を疼くめキュッと服を掴んできた小さな手。
五右衛門「私もだよ。とても寂しく思う。だが、断ることが出来なくてね。必ず帰ってくるから、おばあちゃん達と帰りを待っていて欲しい。」
A「うん。ずっと待ってる。お父さんの事大好きだもん。」
五右衛門「私もだよ。」
ああ、幸せだ。
しばらくしてふと見れば小さな寝息を立てて寝ている我が子。
その寝顔を見ながら深い眠りについた。
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作者名:緋色 | 作成日時:2021年10月3日 18時