第十九話 勝負 ページ21
血に濡れたカーディガンを脱ぎ捨てる
本当は今日初めて着たばかりの新品だったのに…
少し名残惜しくも、今は勝負の事だけを頭に入れる
半歩後ろに下がり、ゆっくりと大きく息を吸う
勢いをつけ、まっすぐに相手の懐に向かって走り出す。手から雷弾を錬成し打ち込もうとするもあと一歩のところで避けられる
動きがすばしっこいな…
勢いはそのままで壁を蹴って体制を立て直す。今度は氷で小振りのナイフを錬成しそのまま突っ込む
私がそのまま突っ込んでくると思っていなかったのか男の動きがワンテンポ遅れる
しめたっ！と思いながらナイフを握っている手を大きく振り上げ狙いを定めて切り裂く
肌を斬った感触はせず、布の避ける音だけが静かな路地裏に響き渡る。
A「そんなっ…！」
確かに狙いはあっていたはず、そんな瞬時によけられる人などそういない。
とにかく攻撃を受ける前に避けないと…
男から距離を取ろうと後ろに下がるもおそかった
訳も分からずに数十メートル吹っ飛ばされる
A「ぐはっ………」
想像を超える痛みに思わず声が漏れる
壁には大きなへこみができ私はその下に叩きつけられる
早く立って、逃げないと…
そう思うのに体が思うように動かない。
それは血を流しすぎたからか、それとも殺される、という恐怖心からか…
ゆっくりと足音が近づいてくる
最後の抵抗になるかもしれない折れたナイフを持ち、男を睨みつける
「しょせん、国家錬金術師といえど俺には勝てん。無駄なあがきをしやがって…」
そう呟きながら私に向かって手をかざす。
やばい、本当に死んじゃうのかな…
衝撃を覚悟して目をつぶったその時、
馴染みのある声が私の耳を通った
「貴様…よくも私の部下に手を加えてくれたな…」
怒っているのか、私の勘違いか
普段より声のトーンが低く聞こえた気がした
その声の主は、何よりも忠誠を誓い
そして絶対に来てくれると信じていた人物
A「……大佐…」
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ミルクキャンディー - 遥@むらさきらびっとさん» ありがとうございますっ！頑張るのでよかったら続編の方もよろしくお願いします^ - ^ (2014年3月9日 17時) (
レス) id: 4a6806c3ce (このIDを非表示/違反報告)
遥@むらさきらびっと(プロフ) - 続編ですか頑張ってください!!
(2014年3月9日 14時) (携帯から) (レス) id: a63dbd0aac (このIDを非表示/違反報告)
ミルクキャンディー - みお。さん» ありがとうございますっ^o^本当に言われたらリアルに倒れそう…www (2014年2月20日 20時) (レス) id: 4a6806c3ce (このIDを非表示/違反報告)
みお。(プロフ) - たっ…大佐っ!!かっこよすぎる!///一緒に入ってくれないのかとか(爆)言われたら死ぬ(>< )鼻血出してしまう← 最高です!! (2014年2月19日 20時) (レス) id: d7fa64555d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクキャンディー - みお。さん» ありがとうございます^_^私も現実で大佐に抱きしめられたい…←もう本当にかっこよすぎてヤバイですwww (2014年2月16日 7時) (レス) id: 4a6806c3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクキャンディー | 作成日時：2014年1月17日 3時
