工藤さんは非日常好きな女子！3

95. ページ15

ﾊﾞｯｸﾞﾓﾝ｢ここは…｣

バアル｢かつてサンドゾーンの繁栄を支えた地下水路だ。｣



バッグモンも言ってたけど、バアルモンはこのゾーンのことをよく知っているみたい。

もしかして…



『バアルモンも、ここの戦士だったの？』

バアル｢違う。…俺の事には構うな。｣

『うーん……』



そう言われてもなぁ…。
戦士じゃなかったら、旅人とか…？
ここを旅した事があるから知ってるのかな？
でもただの旅人が攻撃してくるものなのかな……？
あ、そういえばバグラ軍の仲間なんだっけ…？？

ダメだ、情報が少ない。
敵(一時休戦中)である事と、
サンドゾーンの事に詳しい以外何もわからん…。
顔は隠れていて表情が見えにくい。
そしてバグラ軍の仲間であるはずなのに、
一匹狼にも見える。

…はっ…！今こそ人間観察ならぬ
“デジモン観察”をやっていく時では…！？

気づいた私はバアルモンを観察ながら、
出口を探すのであった。


ーーーーー
一方他のメンバーは消えたAを探していた。



アカリ｢Aさーん！！｣

ｾﾞﾝｼﾞﾛｳ｢Aー！！｣

シャウ｢ホントにどこに行っちまったんだよ…！？｣



先程までブラストモンの攻撃から命かながら逃げてたけど、気づいた時にはAの姿が無かった。
あまりの暑さにボーッとしていると、
砂がモコモコして動いているのが見えた。
まさかこれが蜃気楼…！？
目を凝らして見ると、その正体はピックモンズだった。

というか、よく砂の中を探しまわれるな…。



アカリ｢わっ！？び、ビックリした…！｣

ｾﾞﾝｼﾞﾛｳ｢よし、今度はあっちを探そう！｣






探すことに集中していた俺とアカリは、
シャウトモン達から目を離した所為で
あんな事になるなんて思いもしなかった。

96.→←94.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す