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『すぐ行く』
この言葉を言った時には玄関を飛び出してた
早く、早く彼女に会いたい
その一心で走り続けた
マンションに着き、オートロックを解除してもらってエレベーターに乗ってる間に息を整える
彼女の部屋のインターホンを押すと
ガチャっと音を立てて扉が開き、彼女が出てきた
部屋着姿でたぶんスッピンなんだろう
いつもより幼い顔の彼女が目の前にいる
玄関に入ると急に怖くなってきた
今から返事をされる…もしダメだったら彼女とはもう会えない
そう思うと足が動かなくて玄関に立ったまま
それに気付いた彼女が声をかけてきて
ゆっくりと靴を脱いでリビングに向かった
彼女はいつも通り、キッチンでお茶を淹れてくれて
急に来てゴメンと謝ると、私も会いたかったって…
俯いてた顔を上げると、目元の少し赤い彼女が微笑んでる
久しぶりに見た彼女の笑顔
ソファに座っててって言われても動かなかった俺の手を握り
ラグの上に座らせた
そして彼女から出た言葉は
「…私もずっと…稜雅くんに会いたかった」
「稜雅くんの事…好きだから」
俺の事、メンバーの事、ファンの事、いろいろ考えて、たくさん悩んで
それでも船津稜雅が好きって言ってくれた
嬉しくて嬉しくて
今すぐ抱きしめたい衝動にかられたけど
まだ聞いてほしい事があるって
それは彼女の辛い過去だった…
彼女といる時に感じた、一本線を引かれてる感じはこの出来事があったからなんだ…
そう思うと納得したし、俺といる事で幸せを感じてくれていたんだと思うと嬉しかった
泣いてる彼女を抱きしめると、声を出して泣き出した
この華奢な体にたくさんの辛い事を溜め込んでいたんだ
ずっと一緒にいて、俺が守ってあげたいと思った
付き合ってくださいと言うと
泣きながら、言葉に詰まりながらも彼女も付き合いたいって言ってくれた
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rody(プロフ) - NANAさん» コメントありがとうございます！素敵な作品と言ってもらえてとても嬉しいです。更新頑張りますね！ (2020年3月29日 18時) (
レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - すごく素敵な作品で、更新がいつもすごく待ち遠しいです！第2章も楽しみです！ (2020年3月29日 16時) (レス) id: 6f30529bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rody | 作成日時：2020年3月27日 22時
