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スケジュールを確認すると1番仕事が早く終わるのがバレンタインの日…
彼女に説明しないといけない怖さよりも
今は早く彼女に会いたいって思いの方が強くなっていた
バレンタイン当日…
ライブが終わってシャワーを浴び、誰よりも早く会場を飛び出した
結局連絡はしてないけど、あの公園で待ってたら会えるはず
なぜかそんな気がしてずっと走ってた
暗い公園の中、入り口から1番近いベンチで彼女を待つ
待ってる間、彼女が通るところを見逃さないようにスマホは一切見なかった
走ってきたから最初は暑かったけど、汗も冷えてきて手が悴む
どれぐらい待ったんだろうか…やっぱり連絡した方がよかったかな…
そう思った時、公園を通り過ぎて行く人影
バッと立ち上がり急いで追いかける
『Aちゃん！』
名前を呼ぶと振り返る彼女
久しぶりに見た彼女は、寒さで鼻と頬が赤くなってて
抱きしめたくなる
驚いた顔をして近付いてくる彼女にいつからいるのか聞かれて、いつからだろって言ったら
険しい顔に変わった
手を引っ張られて彼女の後ろを歩く
自分の手が冷たすぎるからか、彼女の手が温かくて
離したくなくて、ずっと手を繋いでてほしい
彼女のマンションに着き、エレベーターでも玄関で靴を脱ぐ時も繋がれていた手は
リビングに入ると離された
寂しさと、これから話す事が嫌で動けないでいると
部屋中の暖房を付け、寝室や洗面所と動き回る彼女
その顔は無表情でやっぱり怒ってるよなと思って聞いたら
寝室から持ってきたブランケットで体を包まれた
怒ってるって言われた時は申し訳なさと悲しさがあったけど、
俺を心配して怒ってたとわかると、やっぱり彼女は優しい人だと思った
でもその優しさが今の俺にとっては怖い事で…
仕事の事を言ってしまえば、彼女は優しいから俺の事を思って離れてしまうかもしれない…
お願いだから、そうはなってほしくないと願っていた
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rody(プロフ) - NANAさん» コメントありがとうございます！素敵な作品と言ってもらえてとても嬉しいです。更新頑張りますね！ (2020年3月29日 18時) (
レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - すごく素敵な作品で、更新がいつもすごく待ち遠しいです！第2章も楽しみです！ (2020年3月29日 16時) (レス) id: 6f30529bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rody | 作成日時：2020年3月27日 22時
