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今日は新店舗のメンバー達がここのお店で働く最後の日
 


 
オーナーから聞いた時はどうなるのか不安しかなかったけど
 


 
いい人達ばかりで、忙しかったバレンタインも助かった
 


 
仕事終わりに近くの居酒屋さんで送別会
 


 
お酒が飲めないからジュースを頼み、乾杯した
 


 
みんなが盛り上がってる中、ひたすら焼き鳥を食べてる私の隣に美香さんが座った
 


 
美「Aちゃん、どうしたの?そんなに焼き鳥ばっかり食べて笑」
 


 
笑いながら美香さんも焼き鳥に手を伸ばす
 


 
「…彼に…船津さんに告白されました」
 


 
美「んっ!ゴホッゴホッ!」
 


 
「え、大丈夫ですか?」
 


 
盛大にむせた美香さんの背中を軽く叩く
 


 
美「ごめ…ビックリして…」
 


 
美「よかったね、って言いたいけどそんな感じじゃない?」
 


 
「…私も彼と同じ気持ちなんですけど…一歩踏み出せなくて」
 


 
美「その原因は…彼の仕事の事?それとも昔の事?」
 


 
「……両方です」
 


 
グラスに付いてる水滴が下に落ちていくのを見つめる
 


 
美「こんな事聞いていいのかわかんないけど、彼の仕事怪しい系だったの?」
 


 
「いえ、それは大丈夫だったんですけど…私とは環境が違いすぎて…私なんかでいいのかなって」
 


 
美「Aちゃん。"私なんか"じゃないよ」
 


 
美「自信を持てなんて簡単に言えないけど、自分を下げるような事言わないで」
 


 
美「私は誰にでも分け隔てなく優しくて、笑顔でみんなを幸せにしてくれる、そんなAちゃんが好きだよ」
 


 
そう言ってくれた美香さんの方が優しい笑顔してる
 


 
「私も…優しくて、いつも相談に乗ってくれて、辛い時も一緒にいてくれて、美味しい料理作ってくれて、癒しの笑顔を見せてくれる美香さんが大好きです」
 


 
美「あはは笑 たくさんありがとう笑」
 


 
頭をヨシヨシと撫でる美香さんの手はあったかくて
 


 
涙が出そう
 


 
美「それにね、昔の事だけど…船津さんに言ってみたらどうかな?」
 


 
「え、でも…彼には関係ない事ですよ…」
 


 
美「関係ない事じゃないよ?昔の辛い事を乗り越えて、今のAちゃんがいるんじゃない」
 


 
美「そんな今のAちゃんを好きになったんだから…船津さんは。だから関係なくない」
 


 
 


 


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rody(プロフ) - NANAさん» コメントありがとうございます!素敵な作品と言ってもらえてとても嬉しいです。更新頑張りますね! (2020年3月29日 18時) (レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - すごく素敵な作品で、更新がいつもすごく待ち遠しいです!第2章も楽しみです! (2020年3月29日 16時) (レス) id: 6f30529bcb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rody | 作成日時:2020年3月27日 22時

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