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満足して刺したケーキを食べようとすると
彼女も名前で呼んで欲しいときた
口元まで持って来ていたフォークをお皿に戻し深呼吸
心の中で何度か呼んだ事がある彼女の名前を
実際に本人に向かって呼ぶ日が来るなんて
最初は呼び捨てで呼んでみようと思ったけど
さすがに無理で…
彼女は呼び捨てでいいですよって軽く言ったけど
そんな勇気はまだなくて
いつか、お互いに普通に呼び捨てで呼び合う日が来ればいいなと思った
お店を出るともう暗くなり始めてて…
彼女を家まで送っていった
家までの道のりは遠いはずなのに
歩幅もゆっくりにしたはずなのに
もっと一緒にいたいという思いとは裏腹にあっという間に着いてしまった
別れ際、また誘っていいか聞くと嬉しそうな顔でまた誘ってくださいって言ってくれた
自宅までの道のり次はどこに彼女を誘おうか考えてワクワクしていた
なのに仕事で忙しくてお店に行く事しかできなくて
さらにクリスマスライブまでの２週間はお店にさえ行けなかった
海は朝早くからお店に行ってるみたいでクッキーを持って現場にくる
『今日もお店行ったの？』
海「うん、行ったよー」
『はぁ…俺も美味しいご飯食べたい』
海「稜雅も朝行けばいいじゃん」
『…朝起きれないの知ってるだろ』
海「まぁねー笑」
笑いながらクッキーを取り出した海
袋を開けた瞬間2枚取ってやった
海「あー！俺のクッキー！2枚も！」
「俺に黙って常連になって、Aちゃんに名前で呼ばせるからだ」
海「えぇー、まだ根に持ってんの」
『当たり前。で、何が目的で通ってんの』
海「目的って？ただ単に美味しいご飯食べに行ってるだけだけど」
すました顔でそう言うけど絶対なんかある
『…もしかして…Aちゃんの事、好き、とか？』
海「………あっははは笑」
キョトンとした後、笑いだした海に驚いてると
海「友達の好きな人好きになるわけないじゃん笑」
その言葉にホッとしたけど、だったらなんで？
海「まぁ目的が無いって言ったら嘘にはなるか…」
そう言った海はなんだか楽しそうだった
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rody(プロフ) - NANAさん» コメントありがとうございます！素敵な作品と言ってもらえてとても嬉しいです。更新頑張りますね！ (2020年3月29日 18時) (
レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - すごく素敵な作品で、更新がいつもすごく待ち遠しいです！第2章も楽しみです！ (2020年3月29日 16時) (レス) id: 6f30529bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rody | 作成日時：2020年3月27日 22時
