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待ち合わせ場所まで来ると平日なのに人は結構いて
バレないように下を向いてスマホをいじってた
まだまだ時間もあるしと思ってゲームを始めて10分後…
「ふ、船津さん！」
名前を呼ばれて顔を上げると
息を切らした彼女がこっちに走ってくる
俺の前で止まった彼女は肩を上下させてる
ほぉ、今日もお洒落だな…俺、おかしくないかな…
少し心配になったけど、彼女の笑顔で吹き飛んだ
映画の最中、横を見るとスクリーンの光に照らされた瞳がキラキラと光ってる
涙が溜まってこぼれ落ちそう
彼女がカバンをゴソゴソしだしたけど、下を向いたから溜まっていた涙がポロポロと落ちていった
カバンめっちゃ濡れてる…
上着のポケットに入れてたハンカチを差し出すと
えっ？と顔を上げた彼女と目が合う
綺麗に頬を伝う涙に…
ドキッとして……
キュンってした……
抱きしめたい衝動に駆られたけど何とか抑え
スクリーンに顔を戻した
もうそこから映画どころではなくなってしまい
ずっと隣にいる彼女の事しか考えられなかった
映画館を出たら、彼女がここで帰る雰囲気を出してきたから慌てて引き止めた
ここでさよならなんて嫌だと思って引き止めたけど
今後の事なんか考えてなくて…
どこか行きたい所があるか彼女に聞くと映画に出てきたシフォンケーキが食べたいって
さっそくスマホで探していい感じのお店を発見
そのお店に歩き出した
人混みが多くなった道を人を避けながら、お店までの道をスマホで確認しながら歩く
『渡辺さん、ここ曲がる…よ…』
後ろを振り返ると知らない人だらけ
周りを見廻しても彼女の姿は見えない
『え、あれ？もしかして…はぐれた…？』
その時、スマホが震えた
見てみると彼女からのLINEで…
現地集合しましょうと来た
現地集合？そんなの絶対嫌だ…
なぜかそう思った俺はすぐに彼女に電話をかける
謝って、迎えに行くと電話を切った後、すぐに走り出した
人混みを避けながら来た道を戻ると彼女の姿が見えた
見つけた安心感と、置いていってしまった罪悪感が俺を襲う…
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rody(プロフ) - NANAさん» コメントありがとうございます！素敵な作品と言ってもらえてとても嬉しいです。更新頑張りますね！ (2020年3月29日 18時) (
レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - すごく素敵な作品で、更新がいつもすごく待ち遠しいです！第2章も楽しみです！ (2020年3月29日 16時) (レス) id: 6f30529bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rody | 作成日時：2020年3月27日 22時
