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店員さんのおすすめを注文して待っている間
店内を見回してみた
お客さんは僕の前に入った若い男性だけで
店内はすごく静かだった
大通りから全く見えないこのお店はひっそりと営業してるみたいで
よく言う、隠れ家の様なお店なのかもしれない
ドアの近くにあるレジの後ろは壁が本棚になってるみたいで一面に本が並んでる
どんな本があるのか遠くてよく見えない
目を凝らしていると、店員さんがセットのスープとサラダを持ってきてくれた
ドレッシングうまっ！スープ濃厚！
心の中で呟くと、メインのオムライスが運ばれてきた
どれどれ、おすすめはどんな味かな…
そう思いながら一口食べると驚いた
チキンライスを卵で包んだ、昔ながらのオムライス
外はツルッとした皮なのに中はトロトロで
チキンライスも何が隠し味なのかわからないけど
他のお店や家で食べるのとは違った味で
すごく美味しい…
いつも食べるのが遅いと言われるけど
今日はいつもより早い気がした
食べ終わりお水を飲んで席を立ち
レジに向かうと店員さんがすでにいた
レジ横に置いてあった手の平サイズのクッキーの詰め合わせ
これからラジオの仕事だし、小腹が空いた時にでも食べようと思って買ってみた
お会計をしてドアを開けようとすると
店員さんのありがとうございましたの声
こちらこそ美味しいおすすめを教えてくれてありがとうございました、と思いながら会釈した
ラジオ収録が始まる前、ふと思い出してカバンからクッキーを取り出した
まだ時間もあるし、ちょうど小腹も空いたし食べるか…
そう思って一口食べた
『うまっ！』
ヤバイ、声に出た！
そう思った時にはもう遅くて
メンバーがぞろぞろと近寄ってきた
海「何それ、クッキー？1枚ちょうだい」
太「ええなー、俺にもちょうだい」
拓「俺も」
佑「わーい！僕もー」
祐「えっ！待って！僕のがないっ！」
みんな勝手に袋からクッキーを取っていった
『おーい！俺のだぞ！』
みんながうまいうまいと食べてる中、祐基だけが不貞腐れてた
これが君と初めて出会った日…
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rody(プロフ) - NANAさん» コメントありがとうございます！素敵な作品と言ってもらえてとても嬉しいです。更新頑張りますね！ (2020年3月29日 18時) (
レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - すごく素敵な作品で、更新がいつもすごく待ち遠しいです！第2章も楽しみです！ (2020年3月29日 16時) (レス) id: 6f30529bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rody | 作成日時：2020年3月27日 22時
