My life

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家の近くの公園のベンチに座って
　


　
２週間ぶりに会う彼を待つ
　


　
遊具で遊ぶ小さな子供達を眺めていると
　


　
公園の入り口に彼を見つけた
　


　
目が合うと"あっ"という顔をして早歩きでこちらに向かってくる
　


　
私も立ち上がり彼に近付き
　


　
「こんにちは」
　


　
『こんにちは。久しぶりだね』
　


　
彼の2歩ほど手前で立ち止まる
　


　
もし恋人なら何も言わずに手を繋いで歩き出したり
　


　
久しぶりに会えてハグをしたりするんだろうな
　


　
「そうですね。元気にしてましたか？」
　


　
『うん。あ、座ろっか』
　


　
さっきまで私が座っていたベンチに2人で腰掛ける
　


　
『ふわぁ〜』
　


　
大きなあくびをしながら座った彼
　


　
「朝こっちに帰ってきたんですか？」
　


　
『うん。帰ってきてから少し仕事して家帰って荷物片付けてきた』
　


　
「お疲れ様です。折角の休みに時間とってもらってすみません」
　


　
『いやいや、僕が会える？って言ったんだから謝んないで』
　


　
困った笑顔で私を見る彼はやっぱり少し疲れた顔をしてる
　


　
『あ、そうだ。これお土産』
　


　
紙袋に大きく書かれた551の数字
　


　
「わ〜い、ありがとうございます！」
　


　
受け取ると紙袋の中身が見えて
　


　
入ってる箱がなんだか大きい
　


　
「あれ？なんか…多くないですか？」
　


　
『ん？あぁ…6個入りだから』
　


　
「えっ！6個ですか！？」
　


　
1人で食べ切れるかな…と思ってると
　


　
『あんの〜…僕、時間がなくて大阪で食べれなくて』
　


　
『だからAちゃんと一緒に食べれたらいいなと思って……僕の分も入ってる…』
　


　
「あぁ、そういう事ですか」
　


　
「…え、でもこれこのまま食べれないですよね？」
　


　
『うん……すっかり忘れてた…』
　


　
「『…………』」
　


　
2人して紙袋を見つめる
　


　
『コ、コンビニでレンジ借りる？』
　


　
「う〜ん…お皿もラップもないから難しかと…」
　


　
『ですよね……』
　


　
この問題の解決策は今思い付く限りこれしかない
　


　
「あの……蒸した方が美味しいと思うので…」
　


　
「……家でよければ…来ますか…？」
　


　
『…………えっ！』
　


　
大きく目を見開いて驚いた顔で私を見た彼は少し考えてから
　


　
『行く』
　


　
と返事をした
　


　


　


　


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