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傘を返してもらった日から彼がお店に来るペースは元に戻った
だいたい彼が来店する時間はランチタイム終了の30分前
今日はもうランチタイムが終わってしまい、来ないだろうと思っていた
楓ちゃんも出勤してきたし、そろそろ帰る準備でもしようかなと思いエプロンを外した時
〜カラン♪
扉が開き入ってきたのは初めて見るお客様と
その後ろに不機嫌そうな顔の彼もいる
楓「いらっしゃいませ〜」
楓ちゃんが4人席に案内し、カウンターに戻ってきた
楓「Aさん!あの人ですよ!前言ってた怪しい傘の人」
楓「前マスクしてたからわからなかったけど、意外とイケメン。もう1人はめちゃイケメン」
「か、楓ちゃん!声大きいっ」
「それに傘はちゃんと返してもらったよ」
楓「え、もしかして常連さんですか?」
「うん、いつもはランチタイムに来るんだけど…」
チラッと彼らの方を見ると
船津さんのお友達?と目が合った
?「すみませ〜ん」
「はい」
エプロンを付け直し席に行くと
?「初めまして。稜雅の仕事仲間兼友達の小笠原海です。いつも稜雅がお世話になってます」
『おい、海。やめろよ。お前は俺の保護者か』
海「保護者みたいなもんじゃん」
『え〜〜』
なんだか話についていけないけど…
「あ、いえいえ。こちらこそいつも来てくださってありがとうございます」
海「あの、さっきエプロン外してましたけど、もう仕事終わりですか?」
「はい。でもお客様の注文受けますよ」
海「あ〜、じゃあ注文した後、着替えて一緒に食べませんか?」
「え?」
『え、おい、海。何言ってんだよ。迷惑だろ…』
海「……迷惑ですか?」
小笠原さんは座ってて、私は立ってるから必然的に上目遣いで見つめられる
その顔が子犬みたいで
「え、いや…迷惑では…ない…です…」
可愛い顔で見つめられるのが恥ずかしくて直視できない
海「やった!じゃあ俺はガトーショコラで稜雅はパンケーキでお願いします。待ってるね」
『えっ、なんで勝手に俺の分決めてんの?』
海「なんでって稜雅パンケーキ好きじゃん」
『まぁ…好きだけど』
海「それに稜雅に選ばせたら時間かかるし」
『そっちが本音だろ』
海「あ、バレた?笑」
『バレバレだわ』
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rody(プロフ) - 青いパンダさん» コメントありがとうございます!好きな作品と言って頂けて嬉しいです。更新頑張ります! (2020年3月27日 8時) (レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
rody(プロフ) - Yuinaさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2020年3月27日 8時) (レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
青いパンダ(プロフ) - すごくすきな作品です。ずっと更新楽しみに待っています。頑張ってください!応援しています! (2020年3月27日 0時) (レス) id: c27d2d3022 (このIDを非表示/違反報告)
Yuina(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!これからも頑張ってください(*´∀`*) (2020年3月27日 0時) (レス) id: 5828572855 (このIDを非表示/違反報告)
rody(プロフ) - ゆみさん» コメントありがとうございます!楽しんでもらえるように頑張ります! (2020年3月15日 7時) (レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rody | 作成日時:2020年2月19日 17時