40話 ページ7
「Aちゃん、体平気?」
「ちょっと・・・気分が悪くて・・・」
「そっか、歩ける?」
「少しは・・・」
「じゃあ、ホテルに戻ろうか。これ以上は無理させられないから。」
夢だろうか、目の前に秀吉さんがいる。
・・・会話は出来たから本物か、いや夢だろう。
私、お茶屋の場所しか教えてないのに、こんなドンピシャなタイミングで来るわけがない。
「・・・挨拶もせずにすいません。僕は彼女の連れの者です。お取り込み中のところ悪いんですが、Aちゃんを帰らせても大丈夫でしょうか?」
「・・・でも、毛利さん達が外には出ないようにって。」
「構わへんで。」
この声は・・・服部君?
「俺が後から来る警察に事情説明してやるさかい、安心して出ていってええで。タクシーも待たせとるやろ?」
「・・・ありがとう、服部平次君。」
「お、俺の名前知っとるんや。」
「西の高校生探偵だからね、耳に入れたことがあるんだ。本当にありがとう。・・・行こうか、Aちゃん。」
「うん・・・」
「・・・・・・Aちゃん、ちょっとごめんね。」
あ、体浮いた・・・
秀吉さんの顔がすごく近くに見える。
お姫様抱っこされてるみたい。
これ現実なら多分召されてるわ私←←←←
「安心して寝ていいよ。」
「・・・ありがと、秀吉さん・・・・・・」
────────そこで夢は途絶えてしまった。
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作者名:ロデル | 作成日時:2022年1月24日 20時