61話~other side~ ページ30
〜犯人side〜
「・・・っくそ。スーパーから盗れる金なんてやっぱたかが知れてるな。」
「もうずらかりましょうぜアニキぃ・・・」
せっかく拳銃を調達してここまで来たというのに、このままで終わってられるか。
最初は1つのレジだけにしようと仲間の1人に言われていたが、俺は更に別のレジもこじ開ける。
「へへっ・・・やっぱもっと盗らないと気がすまねぇ。」
「さっさすがアニキぃ!!」
「おい、お前は人質の1人でも連れてこい!拳銃で脅してな・・・」
「お、おぅ!」
仲間の1人は俺の命令を受けて、野菜売り場の方へ行った。
一体どんな奴を連れてくるのだろう。
いい顔した女だったら、そのまま利用出来るしな。
「・・・・・・・・・遅い。」
「人質1人連れてくるのにこんなに遅いんすかね・・・。」
「様子を見に行くぞ。」
「はい!」
確かアイツが行ったのは野菜売り場のはず。
2人でそこへ向かうと信じられない光景が広がっていた。
「お、遅かったじゃないですかぁ。待ちくたびれちゃいましたよ!」
──ガムテープでぐるぐる巻きにされた仲間とムカつくぐらい爽やかな顔でそいつを椅子代わりにするイケメンがいたのだ。
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作者名:ロデル | 作成日時:2022年1月24日 20時