羞恥心 ページ25
ジフン先輩が声をかけたことによって、気づけばものすごく近距離にいた先輩が後ろを向いた。
(……助かった!!!!)
無意識のうちに止まっていた呼吸。
私の脳内に𝑳𝒐𝒗𝒆 𝒔𝒐 𝒔𝒘𝒆𝒆𝒕が流れる前で助かった。
ジフン先輩に続いて今度はジョンファ二が喋り出す。
🐮「ほんとにこのヒョンは!!!!こういうことするから色んな女の子が勘違いして告白してくるようになるんですよ!!!!!!!全く……💢💢」
この発言により先輩が後輩から受けた「話」が告白だったと理解出来た。
しかし当の本人は全く悪びれもなく「本当のことを言っただけなんだけど……」と呟いていた。
女たらしかと思いきや天然たらしらしい。
余計にタチが悪いじゃないか。
ほんの少しだけ顔も名前も知らない後輩の女の子に同情しちゃったよ……。
🐮「ああもう!ヌナが顔真っ赤になっちゃったじゃん!!!!!」
そう言われて初めて今置かれている自分の状況が理解出来た。
部室にいるメンバー全員がこちらを見る。
ダンス練習用の全面鏡を振り返ってみると私は見事に耳まで真っ赤に染まっていた。
(……死にたい)
急に恥ずかしさが込み上げてくる。
これでは男性経験がろくにない事が丸わかりではないか。
より一層頭に血が登りいたたまれなくなる。
『こちらこそゴメンナサイ…………』
振り絞って出した蚊の鳴くような声。
(これ以上見ないでくれ………)
耐えきれなくなった私は壁際にいる唯一安心出来るハルトの後ろにそっと身を隠すのだった。
💎一同(…………キョウォ)
180人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たるるんい | 作成日時:2023年11月11日 5時