私立宝石学園 (ページ23)

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親しさのワケページ23

[チョットまって！]

私の思いを代弁するかのように部室内に日本語が響き渡る。

声の主はジェヒョク先輩だった。

🦁「何が起こってるか全然分からないんだけど……」

先輩はやけに親しそうに話す私たちの関係を聞いてくる。

『今朝食堂でお会いしてお話したんです！あ……そうだ！見せるって約束した！ドンペン！！！』

私は鞄を前に持ってきてジョンファンくんに見えるようにドンペンのぬいぐるみを掲げた。

すると3年生の先輩も気になったようで私のカバンを覗き込んで来る。

🐮「うわ〜可愛い！俺も欲しい！！」
🐶「ドンキのヤツだ！」
🐨「うわぁ！こんなのあるの！？」

目を輝かせて口々に言う様子からして、ここに居る人達は全員ドンキ知ってるんだな……となんとも言えない感慨深さを感じる。

(ってことはもしかして……ドンキ教えたヒョン達って……)

隣を見ると満足気に笑うハルトがいた。

(なるほどなー！！！！)

会えないのちょっと寂しいとか思った自分が馬鹿だった。

全然身近にいた。

🦁「いや！まだ話終わってないんだけど！？」

そう言って先輩はなぜ私達が敬語を無くすほど距離が近いのか訪ねてくる。

『それは多分最初学年を勘違いしてて……』

🦁「？」

どうやって説明すればいいんだ……？

ややこしくて難しい、と頭を悩ませていた時、今まで全く口を開かなかったアサヒ先輩がさらりと説明してくれた。

🤖「それぞれ中学とか高校とか言わずに学年だけ教えたから勘違いしてたってことでしょ。ファニが敬語使わないのも年下だと思ってたから。違う？」

『わぁ……全部あってます……』

私が感嘆の声を漏らすとアサヒ先輩は少し得意気にニヤリと微笑む。

他の先輩達もなるほどね、と理解を示してくれたようだ。

それとは正反対に口を尖らすジェヒョク先輩。

🦁「なんだよサヒヤ〜！分かってたんなら教えてよ〜！！っていうかタメ口はわかったけどヌナ呼びはいいの！？」

何故かどこか不満げなジェヒョク先輩。

『はい…まぁ、仲良くなりましたし……？』

私がそう言うと先輩は少し間の抜けた表情をした後、じゃあ……と小さく呟いて満面の笑みで話し始めた。

🦁「俺のことも오빠って…{ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ}

先輩が言い終わる前に扉の開閉音が部室内に響き渡る。

みんなの視線が扉に移動し、注目の的となったその人は片手をあげ「안영(アンニョン)」と優雅に挨拶した。