初めまして…? ページ22
🐮「ねぇ、ヌナって呼んでもいい?」
🐺「オウオウ初対面でタメ口きくなんて誰から教わったんだぁ?」
🐯「オモ!もうそんな関係なのね!?ファニちゃん!」
『ああああ……全然ヌナ呼びでも敬語じゃなくてもいいよ〜……あとヨシノリ先輩勘違いしてますよー』
なぜこんな状況かと言うと
数分前……
私は先輩に誘導されるまま旧校舎にやってきていた。
現在はもう授業で使うことはなく部室にされているらしく、校舎のあちこちにそれぞれの部活の備品が乱雑に置かれている。
校舎の中でも一番端の日当たりのいい部屋が彼らの部室だそうだ。
大きな窓からは校門が見え、そこで初めて朝通った時に目に付いた鏡張りの部屋が部室だったのだと認識した。
この学園のダンス部は人数が多いこともあり部活内でチームを作って活動してる人が多いそうだ。
教室の前まで着くと扉の上にでかでかと「TREASURE」と書かれた紙が貼られていた。
🐶「ルトヤー!連れてきたー!」
そう言って元気よくジフン先輩が扉を開ける。
そしてその奥にはよく見知った面々がいたのである。
『初めまして!……ってあれ????はじめましてじゃない……』
部室にいたのは5人。
ハルト、ジョンウは当たり前だし、アサヒ先輩もジェヒョク先輩も話には聞いていたが、そこにいたもう1人はまさに今朝あった人だった。
『ジョンファン先輩!?』
🐮「あれ!?Aちゃん!?……来るのはルトヒョンと同い年の幼なじみって聞いてたんだけど……」
2人でお互いに困惑の表情を浮かべる。
🦋「ジョンファン「先輩」ってなんやねんㅋㅋㅋファニの方が年下やけど??ㅋㅋ」
年下?どういうことだろう?
🐮「え、でも1年って」
『3年って……』
そこまで2人で言ってからお互いに全てを理解し「あーー!」と声をあげた。
しかし当事者の私たち以外の何人かはイマイチ何が起きてるのか把握しきってないようである。
ジョンファン先輩改めジョンファンくんは「失礼だった……でしたよね!ごめんなさい!」と言葉を敬語に改めて平謝りしていた。
『ああいえ……いや!全然楽しかったからこれからも仲良くして欲しいな!』
そう伝えるとみるみる表情が明るくなってそのまま手を握りヌナ呼びをしてもいいか私に聞いてきた。
そうして冒頭に至ったのである。
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作者名:たるるんい | 作成日時:2023年11月11日 5時