優しい先輩(?) ページ17
しかしこんな早い時間から食堂に来る人がいることと出会ったことにえ、と思わず声を漏らすと彼は続けて
?「早い時間に来ると食堂が空いてるのでスタッフの方がオマケくれるんですよㅎㅎ」
と少し声を潜めながらおしえてくれた。
?「まぁこれを言うと他にも早く来る人が増えちゃいそうだから秘密にしてるんですけどねㅋㅋㅋ」
そう言ってイタズラっぽく笑う端正な顔立ちの彼は映画の主人公のようだ。
人懐っこい表情に思わず可愛いと思ってしまった所で我に返る。
あまりガン見しても失礼だろうと彼の顔にくぎ付けになっていた視線を逸らした。
視線の先にある時計を見るとそろそろ食堂が空く時間である。
ゆっくり歩いて行けばちょうどくらいだろう。
彼も時計を見て行こうかと促してくれた。
『私入ったばっかりで全然まだ詳しくないので色々教えて貰えて楽しいです……!』
🐮「1年生なの?俺は3年のソジョンファンです!よろしく〜!」
「3年生」と言われてその体格の良さに納得した。
『あ、私の名前……田中 Aです』
こっち(韓国)に来てから何回目か分からない韓国語の挨拶。
謎の緊張感を抱えずに口から出たこの韓国語はどうやらしっかり板に付いてきたらしい。
🐮「もしかして日本の子!?」
私がこくりと頷くと嬉しそうに目をキラキラと輝かせた。
🐮「俺の部活のヒョンの中にも日本人がいて色んなこと教えて貰ったよー!!えっとね…最近行きたいのは…[ドンキ]!」
『え!?……どこでそんなの教わったんですかㅋㅋㅋ!?』
🐮「え……ヒョンたちだけど」
なんで韓国に来てこんなにドンキの話題が上がるのか不思議でたまらない。
アサヒ先輩のせいかもしれないけどジェヒョク先輩も知ってたし韓国ではメジャーなのか??????と考える
ジョンファン先輩が3年ならもうドンキを教えた「ヒョン」には会えないのか……
なんだか少し残念だった。
先輩に初対面で粗相をしてしまったのは申し訳ないが、優しい人で良かった。
微笑みながらジョンファン「先輩」は浮き足立って廊下を進んで行くのだった
_ _ _ _ _ _
🐮「あ、ねぇ良かったら連絡先交換しない?……あ、いや、別にただ仲良くしたいなって!!日本のこととか聞きたいし!!!!!????」
『ㅎㅎもちろんです。あ、そういえば私カバンにドンペンついてますよ』
🐮「ホント!?みたいみたい!!」
『今度また会えた時に見せますねㅋㅋㅋ』
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作者名:たるるんい | 作成日時:2023年11月11日 5時