BAD END (ページ21)

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No.21 ページ21

えーっえー？えー？えー！！

「やめてやめっ…」

蓮「俺が、あのビルで最初に
刺し殺そうとしたとき、

なぜ避けられた？
普通なら、一瞬であんな速くは動けない。

その、『なぜ』を教えてやる！」

ヒュッ！

蓮がナイフを向けてくる

それはどれも正確で＿＿

＿＿来たっ！

ヒュンッ！

「ぐっ！」
危ない！
こんなの初めてなのに！
知らないのに！
何でこんなことｯ！

シュッ！
「ぉわっ！」

(…シュッ？)
「っっ！！」

？！

「…血…？」

え、うそ…

服が…破れて？

驚いて、地面にへたりこむ。

汗が額を伝う。

蓮が、

蓮がコレを…？

唖然としている私の目の前に
空中でナイフを振り回していた蓮が降りてきた。

㌧ｯ

蓮「手加減は無しだと言っているだろ？」

ビルでのあの恐怖がよみがえる。

「あ…あぁ……」

カエデ「Aちゃん…！
避けて！避けるの！集中して！」

集中……？

避けて…？

…怖い……

すくむ足を、無理やり立たせる。

(こんなところにいられない)

私は、

回れ右をして、

真反対の方向へと走り出した。

後ろを一度も振り返らないように、

足がすくむ前に…