BAD END (ページ11)

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No.11 ページ11

何で？

助けてくれたのは嬉しかったけど、家に帰れないなんて。

お父さんとお母さんは、どうなるの？

会えないの？

そんなこと、勝手に決めないでよ！

「帰る！だって、なにも教えてくれないじゃないの」

私がそう言うと、一人の男(壮大)が言った。

「蓮、話してやんないの？
なにも知らないんじゃないの？その子。隠す必要がどこにあるの？」

ウンウン、そうだそうだ。

「壮大。俺たちの立場を考えろよ。
あと…A…にも…。
お互いを思っての事なんだ」

壮大、て言うのか。私、壮大君に賛成。

私が関係してるの？
言えない理由に？

「ハァ…
お前の短所だよ。
一つは、自分勝手なこと」

一緒にすんでると、そういうこととかも、バレるんだ…。

「…悪かったな」

「もう一つは、
…現実を受け止めようとしないこと」

「なっ？！俺は！ただッ…」

「はいはいやめなさい。
もう良いでしょ。
Aちゃんが困ってるわよ」

良かった。
止めてくれる人がいて。

知っておきたい、"私"について。

「れ、蓮、？
話してくれますか？
どんな現実も受け止めます！」

私の情報が少なすぎて、何が起こってたか、よくわからないし。
覚悟は、出来てる。

死ぬよりは、まし、よ。