検索窓
今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:139,078 hit

10 ページ10

**



『今日も雪みたいです。』

「そうかァ。」

『訓練、行かれるんですか?』

「当然だ。っ」




立ち上がろうとして、大きくよろける実弥さん。


支えようとしたわたしも足が痛くて踏ん張れず、共々布団に倒れ込んだ。




…ひぃぃぃ!なんだこれ。




布団と実弥さんの胸筋で横顔サンドイッチ。


おかしな展開にまた胸が騒つく。



「っわりィ。」



身体を起こした実弥さん。


わたしを見下ろして謝るけど、妙に息が荒い。


なんだか顔も真っ赤だ。



惚れた?
とアホな発想に至った直後に、身体に触れる実弥さんの熱さに気づく。



『あの、実弥さん、熱あるんじゃないですか?』

「あァ?んなわけねェだろ。」

『昨日雪の中、もしかして外で訓練してたりしたんですか?』

「庭だァ、別に良いだろ。」

『馬鹿じゃないですか?』

「あァ?」



口調は相変わらず怖いけど、どう見ても病人。


とてもしんどそうだし、顔色もみるみる悪くなる。



『今日は休みましょう?』

「お前には関係ねェ。」

『そうですけどそんな苦しそうなのに見過ごせないです。』

「そんなの知らねェよ。」



なのに起き上がろうとするもんだから、その腰にしがみついた。


やっぱり、熱すぎる。


踏ん張る足が痛いけど、離したらきっと行ってしまう。



「何すんだてめェ、離せ。」

『嫌です、休まないなら。
助けてくださったんです、心配くらいさせてください。』

「頭狂ってんのかァ?
俺は自分が訓練してぇんだよ、離せ。」

『聞こえません。』

「聞こえてはいるだろォよ!」



ガラッ



急に襖が開き、そこには昨日廊下でぶつかった花柱のカナエさんが立っていた。

11→←9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
173人がお気に入り
設定タグ:不死川実弥 , 時透無一郎 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紅葉(プロフ) - ろこもさん» 愛してます!←コイツは頭が壊れた☆ (2020年7月7日 22時) (レス) id: 777c44a6f7 (このIDを非表示/違反報告)
ろこも(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様!コメントありがとうございます!好きと!シンプルに一番嬉しいです励みになります…! (2020年7月7日 22時) (レス) id: ef1ad6d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろこも(プロフ) - 竜胆友さん» 竜胆友様!コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しい限りです!更新頑張ります…! (2020年7月7日 22時) (レス) id: ef1ad6d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 好き← (2020年7月7日 15時) (レス) id: 777c44a6f7 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆友(プロフ) - めちゃ面白です。どんどんろこもさんの世界に引き込まれていきました!続きを楽しみに待っております。 (2020年7月7日 8時) (レス) id: 3d9f00433a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ろこも | 作成日時:2020年7月6日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。