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アオイはまっすぐ、わたしを見つめている。
ア「鬼に会うかもしれないのに、大丈夫なの?」
『わからない、けど行かなくちゃ。』
ア「…本当に、無茶だけはしないでね、手当てするのは私なんだから。」
『ありがとう、アオイ。
アオイたちがついてるって思えば、心強いよ。』
手を握ってくれたけど、二人して震えてしまって。
行っても役に立つのかな、と不安になるけど、
役に立たなきゃ、と自分を奮い立たせる。
しのぶちゃんと、全速力で走る。
鬼狩りをしていた当時から、体力は落ちていないとは思う。
けれどわたしは、剣士として使えるだろうか。
現場に着いて、カナエさんと鬼の姿を血眼で探すけど、どちらも全く見当たらなくて。
家の中だろうか。
そう思い手分けして探すけど、鬼の気配はまるでなく。
これが、上弦なんだろうか。
もう朝が近い。
少しずつ視界が開けてくる。
ふっと足元を見ると、一滴の血。
まさか、と思い、恐る恐るその血を視線で辿ると、カナエさんが倒れていた。
『カナエさん…!!!』
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紅葉(プロフ) - ろこもさん» 愛してます!←コイツは頭が壊れた☆ (2020年7月7日 22時) (レス) id: 777c44a6f7 (このIDを非表示/違反報告)
ろこも(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様!コメントありがとうございます!好きと!シンプルに一番嬉しいです励みになります…! (2020年7月7日 22時) (レス) id: ef1ad6d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろこも(プロフ) - 竜胆友さん» 竜胆友様!コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しい限りです!更新頑張ります…! (2020年7月7日 22時) (レス) id: ef1ad6d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 好き← (2020年7月7日 15時) (レス) id: 777c44a6f7 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆友(プロフ) - めちゃ面白です。どんどんろこもさんの世界に引き込まれていきました!続きを楽しみに待っております。 (2020年7月7日 8時) (レス) id: 3d9f00433a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろこも | 作成日時:2020年7月6日 2時