【STXX】短編集

【かっこつかへんけど】 Jel ページ7

『ジェルー？』

「あぁ、もう用事終わったん？」

『終わったよ！ごめんね、待たせちゃって』

「俺が待ちたいだけやから気にせんでええんよ。ほら、帰ろ」

『ほんとジェルっていい彼氏になりそうだよね〜』

「､､､っ！そ、そうかぁ？」

『え、なにどうしたの？照れてる？』

「て、照れてへんわ！」

『ふーん？』

「なんやねん」

『いや、ジェルってモテそうなのに彼女とか聞いたことないな〜って』

「まぁなぁ〜」

『告白とかされないの？』

「うーん、されたで？何回か。付き合ったことはないけど」

『え、うそ。ジェルって断れない人だと思ってた』

「まぁ、そりゃ俺にだって好きなやつくらいおるし？好きやない人と付き合うのって申し訳ないやん？」

『あー､､､ジェルらしいね』

「で、おまえは？モテへんの？」

『うーん、どうだろうね？』

「なんやねん！勿体ぶらんとってや！」

『さっきされたよ、告白。』

「えっ」

『断ったけどね？』

「え、なんでなん？」

『私だって好きな人いるからね』

「あ、そ、そうなんや､､､」

『あ、今日もうちでご飯食べてくんだっけ？』

「いや、今日は母ちゃんおる。」

『そうだっけ？じゃあまた明日！寝坊しないでね？』

「あの！､､､さ」

『ん？なに？』

「あの､､､俺さ！おまえのこと､､､あの､､､」

『もー！なに？ジェルらしくないなぁ』

「好き､､､やねん。ずっと。」

『は？え？』

「ごめん、やっぱ忘れてくれへん､､､？」

『無理に決まってんじゃん､､､』

「そうやんな。ごめんな？」

『そうじゃなくて！忘れるとか無理に決まってんじゃん､､､私もジェルのこと好きだもん､､､』

「うそ、」

『嘘なわけないじゃん』

「ほんまに､､､？」

『ほんとだって。なんで泣いてんの？』

「泣いて､､､へんし」

『泣いてんじゃん！』

「ほんまカッコつかんわ､､､A、好きや。俺と付き合ってくれへん？」

『よろしくお願いします？』

「なんで疑問形なんよ」

『いやぁ？大事なとこでカッコつかないな〜って』

「うっさいわ､､､ほんま好きやで？離れんといてな？」

【会えなかった分の愛してる】 satomi→←【もっと】 nanamori

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