番外編3 麻也SIDE ページ19
少しだけ目が覚めかけた時に聞こえてきたのは、男2人の話し声。
うっすらと目を開け時計を見ると、夜中の3時。
まだ起きてたんだ、なんて思いながらまた目を閉じ、二人の会話を聞いていた。
「年末、そっちに帰れなくてゴメンな」
静かな部屋に、ゴクリと何かを飲む音が聞こえた。
きっとウッチーが、オレンジジュースを飲んだのだろう。
カタンと、グラスをテーブルに置く音も聞こえた。
「全然だよ。っていうか、むしろこっちに帰って来てたら、怒ってた 笑」
蒼さんの言葉にウッチーがフッと笑った気配が、空気を通じて伝わる。
「あっちゃん。本当に、良かったね」
「…うん」
「Aちゃんも元気そうだし。俺達も安心」
「心配かけて、悪かったな」
「あっちゃんが謝ることじゃないでしょ 笑」
「そうだけど」
ふぅと聞こえたため息は、きっと安堵のため息。
「あの時、スゲー怖かった。目の前でAが事故に遭って、Aの体から血がどんどん溢れ出て。
長谷部さんが一生懸命止血しても、全然血が止まってくれなくて。
血まみれのAを見た時、一瞬だけ。
…一瞬だけ、Aの死が頭をよぎった」
ゴクリと、静かに何かを飲む音が聞こえた。
「もしAが死んだら、俺も死ぬだろうなって思った」
「…え？」
「肉体的にじゃなく、精神的に。Aがいない世界を考えると、今でも息が出来なくなる」
「…」
「あの時麻也と長谷部さんがいなかったら、今こうして笑えてなかったかもしれない。俺一人だったら、今のAはいなかったかもしれない」
「…うん」
「麻也と長谷部さんは、俺の命の恩人」
「あっちゃんの命の恩人？」
「そうだよ。Aがいない人生は、俺の人生じゃない」
「あっちゃん、泣いた？」
「もう、一生分泣いた」
「じゃぁ、もうあっちゃんは泣かないね 笑」
「でも、もう一回は泣くよ」
「もう一回？」
「生命を全うしたAが、死ぬ時」
「平均寿命は、女性の方が全然長いんだよ 笑」
蒼さんの言葉に、またウッチーがフッと笑う。
「大切な人がいなくなるかもっていう絶望を、Aには見せたくない。
あんな絶望、Aには経験させたく無い。
それに、Aを一人にしたら、可哀想じゃん。
だから俺はAの最後を看取って、Aの後に、死ぬ」
ウッチーの言葉は、優しくて、真っ直ぐで、
そして、たくさんの愛が詰まっていて。
熱くなった目頭がバレない様に、俺は寝返りを打った。
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rockin(プロフ) - 大野担なﾏﾔﾆｽﾀ。さん» 大野担なﾏﾔﾆｽﾀ。さん。大野さんファン、多いな。さすがリーダー。私は『魔王』の成瀬さんにメロメロです 笑。翔平は本当は違う漢字だったのですが、嵐が好き過ぎて…。翔平のキャラに、今は翔君の漢字を使った事に後悔しています…。冷たい翔君の目も好き☆ (2014年10月25日 14時) (
レス) id: dc0e1ffc32 (このIDを非表示/違反報告)
rockin(プロフ) - めいさん» めいさん。料理が得意なのはいい事です。まずは、男の胃袋を掴め！と言いますからね。今日から新しい章に移ります。どうかお付き合い下さい！ (2014年10月25日 14時) (レス) id: dc0e1ffc32 (このIDを非表示/違反報告)
rockin(プロフ) - mochipandaさん» mochipandaさんの関西弁、可愛過ぎて悶えます。私が男なら、告白してるなきっと。今日から新しい章に移ります。どうかお付き合い下さい！ (2014年10月25日 14時) (レス) id: dc0e1ffc32 (このIDを非表示/違反報告)
さとちゃんぽ(プロフ) - rockinさん、こんばんみ(*≧∀≦*)ちょっと、ウッチー！翔平のあの無表情、すぐに忘れちゃダメ！！主人公ちゃんは、疑う気持ちゼロなんだからあ！もう、これらの展開にドキマキしちゃいますぅ(°Д°) (2014年10月24日 23時) (レス) id: f30672dd4c (このIDを非表示/違反報告)
大野担なﾏﾔﾆｽﾀ。 - ひゃあすみません！文法おかしいですね(;_;) 翔平くんがなぜか櫻井翔くんに脳内変換されます 笑 冷たい目の櫻井くんが思い浮かびます....笑 (2014年10月24日 22時) (レス) id: 0a63f5263a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rockin
| 作成日時：2014年9月2日 9時
