別れの朝に ページ24
やさしく抱きしめられた感触で目が覚めた。
ゆっくり瞼を開けると、恋人の胸が目の前にある。
逞しい裸の胸に、恥ずかしくなると同時にとても幸せな気持ちで胸がいっぱいになる。
今抱いてる気持ちをいつでも思い出せる様に。
彼の体温がいつも近くに感じられる様に。
彼の匂いがいつでも思い出せる様に。
私から恋人の胸にもう一度体を寄せる。
起こしてしまったのか、先程よりもキツく抱きしめられた。
「おはよう」
『おはよ、篤人』
慣れない光景に少し照れる。
いつもと違う朝。
そして恋人となった篤人と、しばしのお別れの朝。
顔を上げると、優しい顔の彼が私を見下ろしていた。
お互いに笑い合うと、優しくキスを落とされる。
昨日の夜の出来事を思い出し、恥ずかしくなって思わず俯いてしまう。
くすっと笑い、彼が私を引き寄せた。
「照れてるの？」
『‥うん。またドキドキしてる。いつか慣れるのかな、こういうの』
「‥‥そのうちね」
また優しく抱きしめられ唇を重ね、お互いの体温をもう一度身体で感じ合う。
重なる肌、二人の熱い吐息
「今日オフだから、俺も空港まで送ってく」
『ありがとう』
「どこか行きたい所ある？」
『篤人が連れて行ってくれたあの場所に行きたい』
「了解」
再び目の前にあの美しい光景が広がった。
自然と手を握る。
『何かにつまづいたり、迷ったり、悲しくなったらこの光景を思い出すね。自分が強くなれる様に、自分の気持ちを見失わない様に』
「この場所は麻也にも内緒な」
『うん 笑。本当に楽しかった。日本に帰りたくない 笑』
「おいしい飯ありがと。」
『こちらこそ。たくさんご馳走してもらって、たくさん思い出作らせてもらった。楽しかったよ。ありがとう』
春の心地いい風が吹いた。
まっすぐ前を見ている篤人が口を開く。
「A。俺の気持ちはきっと変わらないから。」
『‥ありがとう篤人。私もだよ』
優しく肩を抱かれ、目を閉じる。
今この瞬間を忘れない様に、心に刻み付けた。
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rockin(プロフ) - yuta19900317さん» 私の作品を読んで下さりありがとうございます。パスワード請求ですがこちらのコメント欄では受け付けておりませんので、お手数お掛け致しますが私のボードまでご連絡頂けますか？申し訳ありません。ご連絡お待ちしております。 (2020年7月10日 17時) (
レス) id: 6512af6ed4 (このIDを非表示/違反報告)
yuta19900317(プロフ) - 内田さんの作品を久しぶりに読んでいますが、本当に続きをどんどん読みたくなる作品てす！！！年齢は20代です。パスワード申請よろしければお願いします！！！ (2020年7月9日 22時) (レス) id: 703caa0929 (このIDを非表示/違反報告)
エン(プロフ) - ラブセレナーデ、ドキドキしながら読ませて頂いてます。年齢は20歳以上です。パスワード申請させて頂きます。 (2019年5月6日 14時) (レス) id: 5a81a630f3 (このIDを非表示/違反報告)
rockin(プロフ) - Yumi Wadaさん» 番外編をご案内するにあたって、年齢確認もしております。年齢も合わせて私のボードにご連絡ください。お手数お掛けいたしますが宜しく御願いいたします。 (2016年6月16日 9時) (レス) id: 270d8a3f94 (このIDを非表示/違反報告)
rockin(プロフ) - Yumi Wadaさん» Yumi Wadaさん、申し訳ありませんが、コメント欄での番外編パスワード請求には一切応じておりません。パスワード請求は私のボード、こちらにご連絡下さい。よろしくお願いします。http://commu.nosv.org/bbs/rockin (2016年6月16日 9時) (レス) id: 270d8a3f94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rockin
| 作成日時：2012年9月15日 14時
