ラブセレナーデ7

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「二人の姿を見られるのは面倒だから、先帰ってて」


との、晴ちゃんの言葉。
やっとAと二人っきりになれる事が嬉しく、ニヤける顔を押さえながらいそいそとホテルに向かった。






ノックの音が聞こえたのは、俺がホテルについて20分程してから。



『ただいま、篤人』

俺を見上げ微笑んだAは、少し酔っぱらっていて。
そんな姿も可愛く、そっとAを抱き寄せる。

鼻をくすぐるAの香りに、胸がときめいた。






「…A。もう、脱がしてもいい？」
『ダメ』
「なんで？今日は俺の言う事聞くって言ったよ」
『……お風呂入ってからが、いい』


そう言ったAの顔は赤くて。
すぐにでもベッドに押し倒したい衝動に駆られるが、一生懸命それに耐える。





「わかった」

冷静を装い、浴室に向かった。





シャワーを浴びながら考えるのは、今夜の事だけ。


アレ、鞄にしまったままだ。
Aが風呂に入ったら、出しておかないと。
2個？3個？
…一応、3個出しておこう。
念の為、ね






風呂から上がると、Aの着ていた着物がちゃんと掛けられていて。
聞こえて来る寝息にベッドを覗くと、気持ち良さそうに眠っているAの姿があった。



まさか、寝ちゃった？




久しぶりに見れたAの寝顔を眺めながら、ふと思った事。

…着物を脱いだという事は、Aは今何を着てるんだ？







そっと布団をめくると目に飛び込んで来たのは、下着姿のA。



マジ？
これって、結構ヤバいけど。
こんな姿、今まで自分から俺に見せた事ないでしょ。
Aも、期待してた？




サッと素早くアレを取り出し、急いでAの隣に滑り込む。


ニヤける顔とドキドキ高鳴る胸を押さえAを抱き寄せれば、体に触れるAの肌の感触に心と体が興奮して。






やっと、二人になれたね





ゆっくりとAに、キスを落とす。
舌を忍ばせようとするが、Aは何も反応が無くて。



…ん？



キスしたり首筋に刺激を与えるが、Aはあまり反応をしない。
諦められずに素肌をまさぐると、とうとうAが俺に背中を向けた。




あれ？起きないの？
まさか、今夜は無し？
俺、結構限界なんだけど



背中にキスをして、うなじを舐めて。


それでも、Aは起きない。
一瞬だけこのままAを感じようとも思ったが、それじゃ意味が無い。





…頑張れ、俺の理性



後ろから抱きしめたAの素肌に悶々としながら、諦めて目を瞑った。

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