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朝日が射し込む気配で目が覚めた。
体に残るのは、心地いい気怠さ。
瞼を開けるとすぐ視界に入ったのは、逞しい裸の胸。
ゆっくりと見上げると、スヤスヤと気持ち良さそうに眠る篤人の寝顔があって。
布団から覗く裸の肩。
触れる肌。
感じる体温。
私を守る様に抱きしめている腕。
長い睫毛。
少しだけ伸びた髭。
朝日に照らされた無防備な篤人の寝顔をぼーっと眺めていると、口の端が微かに上がった。
「…なに、そんなに見つめてるの？」
目を閉じたまま、篤人が言葉を発する。
『起きてたの？』
「視線を感じて、今起きた」
『ゴメンね、起こしちゃって』
「別にいいけど。今、何時？」
『6時30分』
「まだ、時間はたっぷりあるね」
『うん。もう少し寝ようかな』
「……ダメ」
ゆっくりと瞼を明けた篤人の瞳は、優しく私を捉えて。
それと同時に、グイっと腰を抱き寄せられた。
更に密着する素肌。
ドクンドクンと感じる、篤人の早くなった鼓動。
私の髪を撫でる、優しい手。
「4日分楽しむって言ったよね、俺」
『…』
「このままじゃ、まだ全然足りないんだけど」
『もう、朝だよ？』
「関係ないでしょ 笑」
『……関係、ある』
「俺には関係ない。それにさ、」
『なに？』
「昨日の自分、思い出してみな。俺よりも、随分積極的だったと思うけど」
『…それとこれとは、』
「関係あるよ。そのせいで俺、また刺激されてるんだから」
『…』
「明日から俺、鹿島でトレーニングでしょ。それが終わったらすぐに日本を発って、チームキャンプに合流」
『…』
「しばらく会えないでしょ。俺達」
『…』
「もう観念しな。しないっていう選択肢は、最初から無いんだから」
『…篤人、目が怖い』
「お喋りはもう終わりね」
ニヤリと笑った篤人が私を組み敷き、私の両手の自由を奪う。
ゆっくりと近づいてきた篤人に反射的に目を閉じれば、フっと笑った声が聞こえて。
”2回、するから。覚悟してね”
そう耳元で呟いた篤人が、私の唇を強く奪った。
太陽の射し込む、明るい部屋。
剥ぎ取られた、掛け布団。
朝日に照らされる、篤人の裸。
眩しい部屋で晒される、自分の裸。
シーツの擦れる音。
何度も送られる口づけ。
体に残される、篤人の愛の印。
二人の荒い呼吸。
触れ合う、熱くなった肌。
重なる汗、重なる吐息。
一つになった体。
体よりも深く深く繋がる、二人の心。
言葉に出さなくても、伝わる想い。
幸せがまた一つ、積もる。
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ライチ(プロフ) - インフルのオチ最高！時々こんな感じがあると笑えます！これからも楽しくそしてドキドキしながら読ませて頂きます！執筆、頑張ってくださいね！応援してます！ (2014年2月8日 22時) (
レス) id: 5e8b0ee40a (このIDを非表示/違反報告)
rockin(プロフ) - にゃけさん» にゃけさん、ありがとうございます！麻也に嵌められましたね 笑。うふふ。そしてウッチーは、数々の失態をしちゃいましたね。あー、楽しかった 笑。続編も出来ましたので、どうかお付き合い下さい！ (2014年2月6日 13時) (レス) id: 8c0feb86d7 (このIDを非表示/違反報告)
rockin(プロフ) - umeさん» umeさん、ありがとうございます！オダジョーの髪型、似合わなそうですよね 笑。続編が準備出来ましたので、そちらもどうぞお付き合い下さい！いつもありがとうございます！ (2014年2月6日 13時) (レス) id: 8c0feb86d7 (このIDを非表示/違反報告)
rockin(プロフ) - やよいさん» やよいさん！！まさかのオダジョーの髪型真似＆撃沈です 笑。遅くなりましたが、続編で来ました。これからもお付き合い下さい！ (2014年2月6日 13時) (レス) id: 8c0feb86d7 (このIDを非表示/違反報告)
にゃけ(プロフ) - こんにちは(^^)…あれ?急に?と少しドキドキしながら読み進めた上でのインフルエンザのくだり(爆笑)麻也サイド最高です!その後の内田さんの必死な様子からのオダジョー!思わず爆笑してしまいました(^◇^)麻也サイドめちゃめちゃツボです! (2014年2月4日 11時) (レス) id: a41361619d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rockin
| 作成日時：2013年12月23日 11時
