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インスタライブ ページ23

@avntis_kirisimaがライブ配信を開始しました。

「霧島デース。暇の極み乙女なので
 適当に質問に答える的なライブをやりマース」

外で撮影だか用事だかで、誰もいないアバハウスで一人
インスタライブを始める。

すると、ありがたいことにすぐにコメントで画面は埋め尽くされる。

『霧島がインスタライブって珍しい!!』

『一人なう?』

『通知に気付いて飛んできた!』

「そ、ぼっちなう。
 皆出掛けてるんだよね」

そう言って珈琲に口を付ければまだ熱くて舌にちり、と
痛みが走って思わず小さく「熱、」とこぼして顔をしかめる。

『反応薄い笑』

『猫舌?』

『普段の服ってどこの?』

『異性の好きなタイプは?』

『化粧品ってどこの?』

コメントを読んで、答えても差し当たりのない
コメントを選んで質問に答えていく。

「私結構リアクション薄いからね。自覚済み。
 服は結構なんでも。強いて言うならマルジェラとか
 モード系が好き。うるさい服も以外と持ってるかな」

「あ、化粧品はこだわりゼロ。
 皆おすすめあるなら教えて」

「好きな異性のタイプ?特に無い。
 …あ、自分を理解してくれる人かな、あとよく笑う人」

『マルジェラ!ジンくんも好きなとこ!』

『霧島は確かにモード系のイメージ』

『化粧品ちゃんと選ばないとお肌荒れるよ〜』

『よく笑うのも自分を理解してくれるのも大事だよね!』

「ジンさんはファッションモンスターだよね。
 お肌荒れるのはやだなぁ。先輩たちにも今度聞こ」

『じゃあ今度コラボね』

『みきぽん!!?!?本物だ!!』

『ガチじゃんwww』

『コラボ楽しみにしてます!!』

「ぽん先輩だー。しましょ、コラボ」

すると、玄関の開く音とエイジの「ただいま」が聞こえてくる。

「Aライブしてんでしょ?」

「おい本名、おい」

躊躇なしで本名で呼んでくるエイジの肩を小突く。

エイジは面白そうに「んふっ」と特徴的な笑いをこぼす。

「エイジくん、自己紹介は?」

そう言ってエイジを軽く引っ張り、スマホの前に連れていく。

「エイジ、23歳です!」

茶番に乗って、無邪気な声で言い放ったエイジに
私は思わず隣で小さく吹き出してしまう。

「何笑ってんの」

「何でもないデース。
 まあ、エイジも帰ってきたしもう終わろっかな。
 じゃあ、またね」

私が手を振れば、エイジも一緒になって
「ばいばーい」と両手を振った。

@avntis_kirisimaがライブ配信を終了しました。

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設定タグ:アバンティーズ , そらちぃ   
作品ジャンル:恋愛
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てん(プロフ) - 面白かったです!もっと評価されて良いくらい!続き楽しみです! (2020年1月2日 23時) (レス) id: 09173bd832 (このIDを非表示/違反報告)
すず - 続きないんですか? (2019年12月18日 9時) (レス) id: 5893e9c41f (このIDを非表示/違反報告)
りお - 面白かったです! 続き気になります! 頑張ってください! (2019年11月16日 15時) (レス) id: b0a4c100df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朝凪 | 作成日時:2019年8月23日 22時

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