【正座一時間】痺れた足で誰が一番早く走れる?? ページ20
リクヲ「はいどうも、アバンティーズのリクヲと」
そらちぃ「そらちぃと」
エイジ「エイジと」
ツリメ「ツリメと」
「きりたんぽです」
そらちぃ「おい!!」
語尾にハートが付きそうなほどの満面の笑みで言えば
思わず、といったように笑うそらちぃに頭を乱暴に叩かれる。
ごめんきりたんぽちゃん。
心のなかで謝罪して私は舌を出す。
今日はどうやら正座を一時間したあとに五人でレースをするらしい。
そらちぃとエイジはあからさまに嫌そうな顔をしいてたが
リクヲがレースの賞金に一万円を用意したとたんやる気を出す。
げんきんだなあ。
「諭吉一人かあ……」
エイジ「金に目が眩んだ顔してるけど」
エイジが喉で笑って言うので私はへらりと笑って見せる。
「お金、友達。お金、大切」
エイジ「うわ、可愛くねー」
そんなエイジの肩を軽く殴って黙らせる。
そんなこんなで、地獄の時間はスタートした。
―*―*―*―
「痛っ!…くない、痺れ、じゃない、やっぱ痛ぁ!!」
開始から50分。最初は余裕だったが、30分を過ぎた辺りから
なんとも言えない感覚が私の両足を蝕む。
リクヲ「意味分かんないよ??」
私を見て苦笑いするリクヲを睨み付けて私は言う。
「うるせぇ、消しカス食わすぞ」
ツリメ「消しカス!!?」
リクヲ「こわっ」
それでもまだこのときは笑いながら会話をする余裕があった。
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てん(プロフ) - 面白かったです!もっと評価されて良いくらい!続き楽しみです! (2020年1月2日 23時) (レス) id: 09173bd832 (このIDを非表示/違反報告)
すず - 続きないんですか? (2019年12月18日 9時) (レス) id: 5893e9c41f (このIDを非表示/違反報告)
りお - 面白かったです! 続き気になります! 頑張ってください! (2019年11月16日 15時) (レス) id: b0a4c100df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朝凪 | 作成日時:2019年8月23日 22時