お届け物 ページ8
『それでは、今夜お届けしますので』
昼間にヨンジュンさんからの電話で、今夜自宅にロボットが届くと連絡が入った
人型のこんなにリアルなロボットなんて初めてだし
操作の方法やどこまでロボットに出来るのか
どんな使い方をしたらいいのかもよく分からない
お手伝いくらいに考えたらいいかと、そんなにロボットに期待することもなく
仕事を終えて帰宅したのは、午後１０時
ぼんやりとソファに座り過ごしていると、部屋のインターフォンが鳴った
「ロボット研究所です」
「はい、開けます」
オートロックを解除し、部屋のチャイムが鳴るのを待っていると
すぐに響くチャイムの音
躊躇せずに部屋のドアを開けた
ガチャ…
「こんばんは、ジェジュンさん」
「あっ、ヨンジュンさん！」
まさかヨンジュンさん直々に家に来るとは思っていなかった俺は
ドアを開けてそこにヨンジュンさんが居ることに驚いた
「お届け物をお持ちしました。
僕もこのロボットには興味があるので、立ち上げに同席させてもらいたくて」
「そうだったんですか。どうぞ」
「失礼します」
数人の研究者に運び込まれた縦長の段ボール
それをリビングまで運んでもらうと
段ボールが横たわった状態で、ヨンジュンさんが梱包の封を解く
「では、早速立ち上げますのでお待ちください」
「はい」
慣れた手つきで次々と梱包を解き
覆われたクッション材の中からロボットを取り出すヨンジュンさんと研究者
それは、本物の人間が段ボールの中から出てくるような光景で
なんだか悪いことをしている様な気分に少しなった
研究所で見たロボットより、ここで見るロボットは大きく感じた
考えてみれば、人ひとりの大きさのロボットだから
誰かと同居するのと同じようなもので
あまり深く考えずにロボットを借りてしまったことに
少しの不安を持った
長い髪に白い肌
真っ白な下着のような膝上のワンピースを纏ったロボットは
段ボールの横で眠ったように横たわっている
研究者の操作するパソコンに、片耳からコードをさして繋がっている
パソコンのモニターには分からないアルファベットが沢山並ぶ
その様子を見守りながら傍に立つヨンジュンさん
少しすると操作をしていた研究者がヨンジュンさんを見上げて言った
「パワー入ります」
いよいよロボットの電源が入る
ヨンジュンさんを見ると、パソコンの画面を見つめながら返事をした
「うん。問題なさそうだな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 328人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕(プロフ) - alexisさん» そんなに猿好きだったかぁ〜？？みたいな( ´艸｀) (2017年11月7日 0時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» 今度は猿山でしたね…( ´艸｀) ひと月、同じ服は〜〜〜〜さすがに埃っぽくなっちゃいますね^_^; 無事に帰って来たジェジュン…ロボットの彼女も無事に過ごしてたかな… (2017年11月6日 19時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきさん» あっという間の1ｹ月( ´艸｀) (2017年11月6日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 裕さん更新ありがとうございます(*^^*) 1ヶ月…お留守番の私はどうなるんだろう… お出かけ前のハグとキスがとっても切ないけど、幸せで何とも言えない感情でいっぱいですT^T (2017年11月6日 14時) (レス) id: 3edccd7041 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - rindaさん» じゃあ、頑張って更新しますね♪(*´ω`*) (2017年11月6日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2016年7月9日 9時
