純粋 ページ50
「痒いところはありますかぁ〜？」
「ありません。」
「っぷ(笑)」
わしゃわしゃと、Aをバスタブの縁に座らせて
二人服を脱ぎ捨て、まるで大きな犬をシャンプーするように
Aの髪を洗っていく
ふたりで風呂に入るのは、Aがこの家に来たとき以来
それ以降は一人でシャワーが出来るようになっていたから
それぞれ一人ずつ、当たり前のようにシャワーをしていた
Aは自分1人でシャワーをする事が出来ていたのに
どうしてこの1ヶ月シャワーをしようとしなかったのか
「なんでずっとシャワーしなかったんだよ？」
髪をゴシゴシと洗ってあげながら、Aにそう尋ねると
「ジェジュンさんがいなかったからです」
そう答えた
「シャワーの仕方は知ってるのに、どうして俺がいないとシャワーしない？」
と、再びAに言った
すると
「いつもジェジュンさんが『シャワーしてきて』と言います。
ジェジュンさんがいないときは『シャワーしてきて』と言われないです。」
「ん？
俺がシャワーしてこいって言わないから？だからシャワーしなかった？」
「はい、そうです」
確かに
いつもいつも、Aにはシャワーをするように声をかけていた
それは当たり前のことだと思っていたけれど
もしかしたら、それは俺からの
Aに対しての命令的なものと受け取っていたのかもしれない
普通に言えば、シャワーしてきて良いよという言葉が
Aには”シャワーをしてきなさい”という命令になっていた
毎日のなんてことない言葉を、Aはとても真剣に受け取り解釈する
離れてみて初めて分かったことだった
「そっかぁ。だからシャワーしなかったんだな」
「はい、ジェジュンさん」
「っふ(笑)ホントに、犬みたい」
「犬ではありません」
「っは(笑)分かってるよっ！」
俺達の時間は、とても純粋で
優しかった
それは男とか女とか、人間とかロボットとか
そんなものを超えた、とてもピュアなもので
いつしか俺は、Aとの時間がとても大切で失いたくないものになっていた
「目を開けてもいいですか？」
「だぁーめっ！まだ泡が流れてないのっ！」
「はい、ジェジュンさん」
・
なぁ、A
Aも俺と同じ気持ちだったのかな
その機械仕掛けの心にも、温もりがあったよな？
俺達は…きっと同じ気持ちだった
そうだよな？…A
＊
…part2へ続く
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裕(プロフ) - alexisさん» そんなに猿好きだったかぁ〜？？みたいな( ´艸｀) (2017年11月7日 0時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» 今度は猿山でしたね…( ´艸｀) ひと月、同じ服は〜〜〜〜さすがに埃っぽくなっちゃいますね^_^; 無事に帰って来たジェジュン…ロボットの彼女も無事に過ごしてたかな… (2017年11月6日 19時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきさん» あっという間の1ｹ月( ´艸｀) (2017年11月6日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 裕さん更新ありがとうございます(*^^*) 1ヶ月…お留守番の私はどうなるんだろう… お出かけ前のハグとキスがとっても切ないけど、幸せで何とも言えない感情でいっぱいですT^T (2017年11月6日 14時) (レス) id: 3edccd7041 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - rindaさん» じゃあ、頑張って更新しますね♪(*´ω`*) (2017年11月6日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2016年7月9日 9時
