その後の二人 ページ47
翌日に俺達は韓国に戻った
これまでと同じく、Aはマンションの部屋の中で一日を過ごし
俺は、日々のスケジュールをこなす
変わらない日常に、変わったことは
「じゃあ、A
行ってくる」
「はい、ジェジュンさん。いってらっしゃい」
出かけにAをハグし、軽くキスをする
「いってきます」
「気をつけてください」
ﾊﾞﾀﾝｯ
一緒に暮らす恋人同士のように
俺達のそれは挨拶と同じように、さりげなく習慣になった
”私はジェジュンさんの恋人になれますか”
Aの言ったことに返事はしてはいないけれど
端から見たら、きっと俺達は恋人同士に見えるだらう
自分は人間にはなれないという事実を理解した彼女は
恋人は人間同士という、常識的な意識も持ち
日本での事以来、俺には「恋人」という言葉を使わなくなった
ただ
俺の中で、Aへの気持ちに変化は起きていた
”どうしてロボットを愛してはいけないのか”
その理由を毎日探すようになった
毎日Aと接していると、その度に彼女を愛おしいと感じ
その度に、どうしてロボットを愛してはいけないのかを考える
答えはいつも見つからず
毎日、その繰り返し
そんな生活が少し続き、１ヶ月ほど海外へ行くことになった
「１ヶ月帰れないから。
戸締まりはきちんとして、誰か来ても出なくて良いから」
「はい、ジェジュンさん」
前日に、荷物をまとめながら
Aへ注意することを確認しながら伝えていた
「電話、置いていく。時間が出来たら電話するから」
「はい、ジェジュンさん」
1人で寂しくないか
俺がいない日が続いても、彼女はこの部屋で掃除をするのだろうか
1人でベッドで充電をして、充電が終わったらまた目を覚まして
誰とも会話することも無く、日が暮れていくのをただ待つのだろうか
そんな彼女を想像すると、なんだか無性に可哀想になって
ふと、彼女に視線を向けると
いつものように俺に笑いかけた
「っ……」
本当は連れていきたい
でもそれは出来なくて
気が付くと、俺はAを抱きしめていた
「連れて行けたらいいのにな」
「ジェジュンさんの傍に居たいです」
「えっ…？」
Aの言葉に、この手を緩めて彼女の顔を覗き込むと
微笑みながら俺に言った
「ジェジュンさんが居ない時間はとても寂しいです。
ジェジュンさんの傍に、ずっと居たいです」
その言葉に、涙が俺の頬を伝っていった
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裕(プロフ) - alexisさん» そんなに猿好きだったかぁ〜？？みたいな( ´艸｀) (2017年11月7日 0時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» 今度は猿山でしたね…( ´艸｀) ひと月、同じ服は〜〜〜〜さすがに埃っぽくなっちゃいますね^_^; 無事に帰って来たジェジュン…ロボットの彼女も無事に過ごしてたかな… (2017年11月6日 19時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきさん» あっという間の1ｹ月( ´艸｀) (2017年11月6日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 裕さん更新ありがとうございます(*^^*) 1ヶ月…お留守番の私はどうなるんだろう… お出かけ前のハグとキスがとっても切ないけど、幸せで何とも言えない感情でいっぱいですT^T (2017年11月6日 14時) (レス) id: 3edccd7041 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - rindaさん» じゃあ、頑張って更新しますね♪(*´ω`*) (2017年11月6日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2016年7月9日 9時
