覚えている事 ページ27
「実は、まだジェジュンさんに話していなかったことがあります」
「えっ？なんですか？」
俯き加減で持っているグラスを見つめながら
ヨンジュンさんはそう言い、そして顔を俺に向けた
「ロボットの記憶は一瞬で消去が出来ると、以前お話しました」
「はい。ボタン一つでと」
「はい。確かに、それは間違いないのですが
これまで学んだ多くの記憶、例えば言葉や行動など
それらは記憶を消去した後、一時的に出てくることはありませんが
ロボットに電源を入れている間に、少しずつ戻ってきます」
「戻る…？」
「はい。搭載された人工知能がそれらの記憶を学習し続けて覚えているということです」
じゃあ…Aと過ごした俺の記憶はずっと残ったままということか？
「でも、以前Aに彼女を作った人の事を聞いた時
何も覚えていないと言っていました」
”そのデータは消去されています。バックアップにもありません”
確かにAはそう言っていた
「それは学んだことではなく、対人(たいひと)との記憶。
分かりやすく説明すると、学んだことは文字で
対人との記憶は映像で記憶しています。
私たちが消去できるのは映像のみで、学んだものは消去が出来ません。
それについては我々もまだ完全にはデータが取れていないので、記憶消去後にどんな影響が出てくるのか全て分かっていません」
「そう言うことですか…」
一緒に過ごした相手との記憶はデータに残ることはない
けれど、その時間に学んだことを人工知能はずっと記憶をし続ける
ということ
「単刀直入にお聞きします。
それらしい記憶が呼び戻された気配はありませんでしたか？」
「ぇ…？…いえ、多分…今はまだ」
「そうですか。この先、ジェジュンさんが彼女に記憶させたこと以上を彼女が行動にするかもしれません。
そんな時は、すぐにご連絡頂けると助かります。」
「…はい。でも、その記憶が呼び戻されると、何か不都合なことがあるんですか？」
「あぁ、いいえ(笑)ただ、私たちはデータが欲しいだけなので。
ジェジュンさんにとっては悪いことではないと思います」
「そうですか。少し不安になりましたが、問題ないのなら良いです」
「はい。むしろ、もっと彼女を『人間』と同じように感じられるかもしれません」
「人間…」
「はい(笑)」
ヨンジュンさんはそう言って微笑むと
グラスのお茶を飲み干した
”『人間』に近くなる”
少しの期待が胸にうまれていた
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裕(プロフ) - alexisさん» そんなに猿好きだったかぁ〜？？みたいな( ´艸｀) (2017年11月7日 0時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» 今度は猿山でしたね…( ´艸｀) ひと月、同じ服は〜〜〜〜さすがに埃っぽくなっちゃいますね^_^; 無事に帰って来たジェジュン…ロボットの彼女も無事に過ごしてたかな… (2017年11月6日 19時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきさん» あっという間の1ｹ月( ´艸｀) (2017年11月6日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 裕さん更新ありがとうございます(*^^*) 1ヶ月…お留守番の私はどうなるんだろう… お出かけ前のハグとキスがとっても切ないけど、幸せで何とも言えない感情でいっぱいですT^T (2017年11月6日 14時) (レス) id: 3edccd7041 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - rindaさん» じゃあ、頑張って更新しますね♪(*´ω`*) (2017年11月6日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2016年7月9日 9時
