充電場所 ページ20
「おはようございます、ジェジュンさん」
「…ん」
いつの間にか眠ってしまったことに気付き、Aの声に目を開けた
「充電完了しました」
「ぁ…うん。おはよう」
Aに凭れかかっていた体をゆっくりと起こすと
いつもの柔らかな表情のAの顔を見上げた
「朝ごはんは食べますか？」
「ん……食べようかな」
「では作ります」
ゆっくりと立ち上がるAを、まだ目の覚めていない頭で見つめながら
俺は一つ欠伸をした
「ふぁ〜……」
ガチャ…
部屋のドアを開けて出て行くAを追うように
俺も慌てて立ち上がると
「あっ、待って！俺も一緒に作るから」
「はい」
声をかけた俺にAは振り返ると
その柔らかな表情でこくんと頷いた
顔を洗ってキッチンへと向かうと
慣れた手つきで朝食の用意を始めているA
その隣に立って、自分も一緒にナムルを作る
Aの横顔をチラチラと見ていると
本当に人間のように思える
その柔らかそうな頬も
長いまつ毛も
ピンク色の唇も
すらっとした鼻も
けれど、充電部屋で凭れかかっていた時に感じた彼女の肩の温度は
少し人間よりも冷たくて
人間ならば誰でも微かに動く、呼吸の時の体の動きも何もなくて
眠っているというよりも、まさしく『停止』という言葉が当てはまっていた
『人間』と『ロボット』というラインが
自分の中で崩れ始めていることに
この時の俺はまだ気づいていなかった
そして
Aも
・
「いただきます」
「はい」
朝食が出来上がり、ダイニングへと移動した俺たち
ダイニングでは相変わらず
食事をする俺と、それを向かいで見つめるA
「ん。美味しい」
「はい」
「っふ(笑)」
Aの表情につられて俺も笑う
それもここ最近ではいつもの事で
少しだけ胸が温かくなる
「A」
「はい」
「あのさ…」
起きてから…
いや、昨日から
充電部屋で停止しているAを改めて見てから
ずっと考えていた
「今夜から…俺の寝室で充電して？」
「寝室」
「うん。コードは寝室に移しておくから。
だから、今夜から寝室で充電して」
「はい、分かりました」
「うん」
充電場所を変える理由は、Aには説明する必要はない
何故なら、Aはロボットだから
自分の寝室にAの充電場所を変えた理由は…
停止しているAの横顔が寂しそうだったから
ただ、それだけ
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裕(プロフ) - alexisさん» そんなに猿好きだったかぁ〜？？みたいな( ´艸｀) (2017年11月7日 0時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» 今度は猿山でしたね…( ´艸｀) ひと月、同じ服は〜〜〜〜さすがに埃っぽくなっちゃいますね^_^; 無事に帰って来たジェジュン…ロボットの彼女も無事に過ごしてたかな… (2017年11月6日 19時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきさん» あっという間の1ｹ月( ´艸｀) (2017年11月6日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 裕さん更新ありがとうございます(*^^*) 1ヶ月…お留守番の私はどうなるんだろう… お出かけ前のハグとキスがとっても切ないけど、幸せで何とも言えない感情でいっぱいですT^T (2017年11月6日 14時) (レス) id: 3edccd7041 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - rindaさん» じゃあ、頑張って更新しますね♪(*´ω`*) (2017年11月6日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2016年7月9日 9時
