大きな子供 ページ16
「服を脱いだらシャワールームに入ってて？」
「はい、分かりました」
自分で服を脱いでもらい、シャワールームに入ったところで
なるべく視線に気を付け乍ら、”洗浄”の仕方を彼女に教えていった
「初めにシャワーを全身にかける。
髪にもちゃんと。丁寧にね」
「はい」
シャワーのお湯でシャワールームが湯気にけむる
Aの後姿は、本物の女性のようで
綺麗な背中に目を奪われる
教えたとおりに両手でゆっくりと髪を湿らせていくAを
鏡越しで見ると、パチッと目を開けたままの姿に思わず
…吹いた
「っはっ！(笑)Aっ！怖いってぇ〜！その顔〜！あっはっはっ！」
「はい」
「顔に沢山シャワーのお湯がかかるときは、瞼を閉じて？」
「はい、分かりました」
「っふ(笑)」
また、教えたとおりに目を閉じたA
なんだか姿形は女だけれど、中身は子供の様だと
可笑しくてたまらなかった
「全部シャワーをかけたら、最初に髪をシャンプーで洗う。
これ、これがシャンプー」
「シャンプー」
「そう。ここを押して…このくらいを髪全体に泡立てていく。
えっとぉ〜…、ちょっと座って？」
「はい」
バスの縁に座らせたAの髪を
丁寧に洗っていく
ここでも目を開けたままのAを、目を閉じるようにと教えた
「わかるかなぁ〜？こんな感じで洗うんだよ」
「はい。感触は記憶しました」
気持ち良さそうに目を閉じているように、俺にはそう見えた
数か月前まで、こうして別れた彼女とも一緒にシャワーを浴びた時の記憶がフラッシュバックする
「っ…」
二人、じゃれ合いながらお互いを洗いあって
抱きしめた温もりに、嘘はなかったんだと信じたい
彼女が俺に向けた笑い顔も、囁き合った言葉も
何度も重ねたキスも
それは嘘の無い、本当の気持ちだったんだと
信じたい
「っ…。
優しく泡立てたら、今度はシャワーで泡を全て洗い流す」
「はい。目を開けても良いですか？」
「うん、いいよ」
自分の姿を鏡で確認するA
そんなAに容赦なくシャワーを浴びせる
シャー…
「泡が残ってたらダメ。シャンプーを綺麗に洗い流すこと。いい？」
「はい」
「そしたらトリートメント。これね」
「はい」
「少し出して。髪全体につけていくこと。そしたらまた洗い流す」
「はい」
「っふ(笑)覚えた？」
「覚えました」
「さっすがぁ〜(笑)」
笑った俺を見て、Aも笑った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 328人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕(プロフ) - alexisさん» そんなに猿好きだったかぁ〜？？みたいな( ´艸｀) (2017年11月7日 0時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» 今度は猿山でしたね…( ´艸｀) ひと月、同じ服は〜〜〜〜さすがに埃っぽくなっちゃいますね^_^; 無事に帰って来たジェジュン…ロボットの彼女も無事に過ごしてたかな… (2017年11月6日 19時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきさん» あっという間の1ｹ月( ´艸｀) (2017年11月6日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 裕さん更新ありがとうございます(*^^*) 1ヶ月…お留守番の私はどうなるんだろう… お出かけ前のハグとキスがとっても切ないけど、幸せで何とも言えない感情でいっぱいですT^T (2017年11月6日 14時) (レス) id: 3edccd7041 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - rindaさん» じゃあ、頑張って更新しますね♪(*´ω`*) (2017年11月6日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2016年7月9日 9時
