初めての報告日 ページ13
「Aは笑うことは出来る？」
肌の質感が人間と変わらないA
顔のパーツも、とても良く出来ていて
表情筋にも、きっとこだわって作ったんじゃないかと思った
「はい。笑うことは出来ます」
Aはそう答えると、口角をあげて口だけ微笑んだ
「じゃぁなくって〜(笑)
目が笑ってない〜。もっとちゃんと笑ってみてよ？
ほら！こんな風に」
そう言って笑ってみせた俺に
Aは同じように笑ってみせた
「っ……」
それはとても自然な優しい女性の顔で
一瞬、胸の奥が音を立てて縮んだ
「そう(笑)
カワイイじゃん。A」
「相手が笑っている時は笑うように。
そうインプットされています」
「そうなんだぁ〜」
「はい」
笑うと本当に可愛く感じて
さっきまでの無表情な彼女より、断然親近感がわいた
「じゃぁさ、これからは俺の前では少しだけ笑った顔でいてほしいんだけど」
「少しだけ笑った顔」
「うん。少しだけ。
口を少し上げて…目を少し下げて…」
彼女の口元を指で押し上げて
彼女の目じりを指で少しだけ下げるように引っ張った
「そうっ！こんなかんじっ！」
「はい。記憶しました」
「うん(笑)」
少し微笑むように答えてくれるようになったAは
女性らしい柔らかい表情になった
こんな風にAとの生活は毎日が楽しかった
今までは誰もいない部屋に寂しさを感じていたけれど
最近は、帰ればAが出迎えてくれることに嬉しさを感じて
一人で家にいる時間が苦ではなかった
そんな同居生活も一週間か過ぎ
俺の日本語のスキルも、Aの覚えたことも
共に増えていった
そして、週に一度のヨンジュンさんへの報告
今回が初めての報告だ
「もしもし？ジェジュンです」
『はい。いかがですか？ロボットとの生活は』
「思っていたよりも楽しいです」
『あはは(笑)そうですか。それは良かったです』
「来た時よりも沢山の事を覚えています。
部屋の掃除と洗濯、それとお酒をグラスに作ることを覚えましたよ」
『そうですか(笑)お役にたてて何よりです。
不具合はありませんか？』
「今の所大丈夫です。
あ、Aは防水でしょうか？」
『はい。防水加工されていますよ。
プールで泳ぐことも出来ます』
「えっ？プールで！？」
『そろそろ埃などで汚れてきた頃でしょう。シャワーで洗ってやってください』
「えっ…」
一番聞きたかったことの答えが聞けた
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裕(プロフ) - alexisさん» そんなに猿好きだったかぁ〜？？みたいな( ´艸｀) (2017年11月7日 0時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» 今度は猿山でしたね…( ´艸｀) ひと月、同じ服は〜〜〜〜さすがに埃っぽくなっちゃいますね^_^; 無事に帰って来たジェジュン…ロボットの彼女も無事に過ごしてたかな… (2017年11月6日 19時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきさん» あっという間の1ｹ月( ´艸｀) (2017年11月6日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 裕さん更新ありがとうございます(*^^*) 1ヶ月…お留守番の私はどうなるんだろう… お出かけ前のハグとキスがとっても切ないけど、幸せで何とも言えない感情でいっぱいですT^T (2017年11月6日 14時) (レス) id: 3edccd7041 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - rindaさん» じゃあ、頑張って更新しますね♪(*´ω`*) (2017年11月6日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2016年7月9日 9時
