サヨナラ ページ1
『さようなら…』
もう何度目だろうか
こうして、愛する人の背中を見送るのは
バタンッ。。。
去ってゆく背中を、いつも悲しい気持ちで見送り
閉まったままのドアを、まるで時が止まってしまったかのように見つめては
一人になった部屋で涙を流す
「ｯﾌ……ッ」
…愛していたんだ
今度は永遠だと思った
とても大切で、大事に抱えていた彼女への想い
壊れないように優しく包み込んで守っていたのに
なにがそれを壊してしまったのか…
何杯も煽りながら遠のいてゆく彼女の笑顔を
手を伸ばしてももう掴めないその大好きだった綺麗な笑顔を
酒と共に喉に流し込んで夜をやり過ごした
＊
「いってっ…」
割れるような頭の痛みと共にソファから起き上がれば
窓から差し込む日差しに、また目をぎゅっと閉じた
失恋したって朝はちゃんと来るし
仕事は待ってはくれない
いつもの慌ただしい日常に、少しだけ救われたような気がした
・
「面白いもの見つけてさぁ〜」
ある日の夜、友達のジョウンが部屋にやって来た
彼女と別れてしまった事をジョウンにだけは話していた
それは、彼女を紹介してくれたのはジョウンだったからだ
酒を飲みながら話すジョウンの手の中にあるiPhoneには、いくつもの写真が収められていた
見れば、そこには眠っているかのような人の姿が幾つも写っていた
「ジェジュンこれ！なんだと思う？」
「えっ？ん〜…シタイ」
「あっはっはっ！そんなの写真撮るかよーっ！(笑)」
「じゃあなんだよ？」
胸で手を組んで眠っている姿は、まるで…
透明なカプセルのようなものに入った男女が
一人ずつ規則正しく並んでいる
明るい大きな施設
病院のような
研究室のような…
ジョウンは笑い乍ら言った
「これ、全部ロボットなんだ」
「えっ！？ロボット！？」
聞けば、知り合いに金持ちが居て
趣味で研究室を持っているそうで
そこでは、ずっと子供のころから好きだったロボットを
専門の知識に詳しい人を雇って研究開発しているらしい
「本当に凄いんだよっ！昔のおもちゃのロボットとかもいっぱいあってさ！
今世界で発売されているロボットも全部、そこには揃ってる！」
「へぇ〜！スゴイじゃんっ！
ってか、相当な金持ちだなぁ(笑)」
ただの趣味でそこまでの施設を作るなんて
相当金が余っているのか…バカしかいない
そんな事をジョウンの話を聞きながら思った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 328人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕(プロフ) - alexisさん» そんなに猿好きだったかぁ〜？？みたいな( ´艸｀) (2017年11月7日 0時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» 今度は猿山でしたね…( ´艸｀) ひと月、同じ服は〜〜〜〜さすがに埃っぽくなっちゃいますね^_^; 無事に帰って来たジェジュン…ロボットの彼女も無事に過ごしてたかな… (2017年11月6日 19時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みきさん» あっという間の1ｹ月( ´艸｀) (2017年11月6日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 裕さん更新ありがとうございます(*^^*) 1ヶ月…お留守番の私はどうなるんだろう… お出かけ前のハグとキスがとっても切ないけど、幸せで何とも言えない感情でいっぱいですT^T (2017年11月6日 14時) (レス) id: 3edccd7041 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - rindaさん» じゃあ、頑張って更新しますね♪(*´ω`*) (2017年11月6日 12時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2016年7月9日 9時
