ネットの噂（V Side） ページ32
暗い車内で見るAさんの横顔は、なんだかいつも以上にキレイで
僕は半分無意識に彼女の指に触れていた。
ゆっくり、そっと。
なぜだろう。
手を握るよりも、ずっとドキドキするのは。
「あの」
「「わ！！」」
ジョングクの声で僕は我にかえる。
一瞬、本当にジョングクがいることを忘れていた。ごめん…
昨日から、僕はちょっとおかしいみたいだ。
バスが坂を登りマンションについても、僕の指先は熱を帯びたままだった。
***********************
「今日Aさんと一緒に帰ってきた」
宿舎に着くと、開口一番ジョングクがメンバーに自慢するような口ぶりで報告する。
もー、なんでいつもすぐ言っちゃうかな…
「えー！いいな、いいな！」
「なんでなんで」
ホプ兄さんとジン兄さんが興味津々に、ジョングクの自慢に反応する。
「なんでもいーでしょー！！」
僕が怒る声も3人には届いてないよう。
バスに乗るまでのいきさつを全部そのまま話している。
「なに修学旅行の夜みたいになってるんだよ。
明日も早いんだから早く寝ろって」
ナムジュン兄さんが一喝すると、
ジョングクとホプ兄さん、そしてジン兄さんが「はーい」と声を揃える。
一応ジン兄さんは長兄なんだが･･・ジン兄さんの修学旅行ってどれくらい前なんだろう。
「そうだ、テヒョン」
ナムジュン兄さんがくるっと振り返り、真剣な表情で僕を見る。
「ちょっとネットで話題になってるみたいだけど。
気にすんなよ」
そういって、自分のスマホを差し出してきた。
ん？
画面には、ツイッターのタイムライン。
『テヒョンとリンってガチかな！？』
『あれは完全に演技でしょ』
『でも番組ですごく親密そうだった』
僕は拍子抜けした。
多分、僕と…リンちゃんのことを言っているんだろ思う。
こういうことは、僕にとって初めてだ。
「なにこれ？なんでなんで？」
一緒に共演したと言うこと以外、彼女とは全く接点はない。
「まぁネットってこういうものだから。この間の番組みて、言い始めたんじゃない？」
「え〜、でもこれじゃリンちゃんも風評被害じゃん。可哀想だよ。
どうすればいいの？公に否定すればいいの？」
「逆効果だって」
一連の会話を聞いていたシュガ兄さんがばっさりと言う。
「何もしないのが一番」
同意するように、ナムジュン兄さんもうなずく。
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ちかこ(プロフ) - さやか様 嬉しいお言葉をありがとうございます。この1週間ほど仕事がバタついており更新できず申し訳ありません。待っていただける方がいると書く励みになります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。ちかこ (2016年2月27日 10時) (
レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - テテペンじゃないのですが、これ以上好きな作品には出会えないのではと思うほど大好きな作品です。本当に言葉選びや間合いや描写がお上手で、ちかこさんのお人柄まで伺えるようです。いつも素敵なお話をありがとうございます。これからも楽しみにしております！ (2016年2月24日 3時) (レス) id: b27862b75c (このIDを非表示/違反報告)
ちかこ(プロフ) - みぃ様 ありがとうございます。段々他のメンバーの絡みも多くなってきて、私も楽しいです！ジン兄さん、小説の中でも残念キャラでごめんなさい…愛すべき残念イケメン！ (2016年2月13日 0時) (レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます！中学生テンションのグクに絡まれるテテが面白かったです そして1人何も知らないジンさん…他のメンバーがどんどんで出来て嬉しいです (2016年2月4日 15時) (レス) id: 0f6ae1e55a (このIDを非表示/違反報告)
Robotaxxxx(プロフ) - みぃ様 ありがとうございます！段々と他のメンバーも絡んできそうな雰囲気です…！ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 1d1db99c36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちかこ | 作成日時：2016年1月28日 14時
