テヒョンのヤキモチ ページ14
ピンポーン
玄関のドアが鳴った瞬間、ドアスコープを覗かなくても訪問者が誰か分かった。
テヒョンとのこと、きっとメンバー皆にバレてしまったと思う。
反対されちゃったかもしれない。
もう二度と会うなと言われたかもしれない。
楽観的に考えようと思っていたけれど、頭は勝手に最悪の事態を想定していた。
私は、いつもより重たく感じる玄関ドアを力を込めてゆっくり開けた。
立っていたのは、予想通り、テヒョン。
隣の部屋からきたはずなのに、急いで来たのか息が少し乱れている。
そして息を整えてから、
「みんな、認めてくれた」
と柔らかい笑顔で一言。
あぁ、よかった。
言葉は出なかったけれど、私の心に安堵が一気に広がった。
が、
その後急にテヒョンの顔が険しくなる。
「で！」
「へ？」
「なんで2人がAさんの部屋に入ったの！」
口をへの字に曲げながら、身を乗り出し問い詰めるように聞いてくる。
急に聞かれた私は、思わず答えに詰まる。
「あ、えーっと、それはね」
「とりあえず中入るからね！！」
私がしゃべり終わる前に、テヒョンは靴を脱いでリビングの中へと入っていく。
久しぶりにご機嫌斜めのテヒョンだ…。
「なにー？これ」
彼は尖った声のまま、机の上に置いてある電子レンジとホームベーカリーを指さした。
全ての根源はこの2つの家電にある。
「…今朝買ったんだけど、一人じゃ持ち切れなくて…たまたま通りかかったジミン君とジョングク君が部屋まで運ぶのを手伝ってくれたの…です」
事実は変わりようがないのだけど、私はなぜか言葉を選びながらゆっくりと答えた。
「ふーーーーーーん」
テヒョンの口がより一層への字になる。
これって････多分････
「…テヒョン、妬いてる？」
「妬いてる！妬きまくりだよ」
私の質問にかぶせてくるように答えるテヒョン。
怒っていた顔は、いつの間にかいじけ顔に変わっている。
そういえば、昨日私も彼に同じことを聞かれたなぁ。
ここまで真逆の答えをするカップルも、珍しいかもしれない。
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ちかこ(プロフ) - さやか様 嬉しいお言葉をありがとうございます。この1週間ほど仕事がバタついており更新できず申し訳ありません。待っていただける方がいると書く励みになります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。ちかこ (2016年2月27日 10時) (
レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - テテペンじゃないのですが、これ以上好きな作品には出会えないのではと思うほど大好きな作品です。本当に言葉選びや間合いや描写がお上手で、ちかこさんのお人柄まで伺えるようです。いつも素敵なお話をありがとうございます。これからも楽しみにしております！ (2016年2月24日 3時) (レス) id: b27862b75c (このIDを非表示/違反報告)
ちかこ(プロフ) - みぃ様 ありがとうございます。段々他のメンバーの絡みも多くなってきて、私も楽しいです！ジン兄さん、小説の中でも残念キャラでごめんなさい…愛すべき残念イケメン！ (2016年2月13日 0時) (レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます！中学生テンションのグクに絡まれるテテが面白かったです そして1人何も知らないジンさん…他のメンバーがどんどんで出来て嬉しいです (2016年2月4日 15時) (レス) id: 0f6ae1e55a (このIDを非表示/違反報告)
Robotaxxxx(プロフ) - みぃ様 ありがとうございます！段々と他のメンバーも絡んできそうな雰囲気です…！ (2016年1月31日 0時) (レス) id: 1d1db99c36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちかこ | 作成日時：2016年1月28日 14時
