恋愛初心者（V Side） ページ35
「そいえばテヒョン兄さん、なんでお隣さんとあんなに仲良いの？」
雪合戦に満足し、宿舎の部屋に戻ってきた僕たち。
部屋に入ると、ジョングクがダウンを脱ぎながら不思議そうに尋ねてきた。
「え、そうなの？」
リビングで本を読んでいたジン兄さんも、きょとんとした表情で聞いてくる。
「あ、いや、その」
ジョングク…よりによってなんで今聞いてくるんだよ…。
さっきAさんと話して戻ってきたときは、何も聞かずそのまま雪合戦を再開したのに。
「お隣さんって、テヒョンが大家さんだと間違えた人でしょ？」
「そうそう。ペットのネコとも仲良かったよ」
あたふたする僕の前で、ワイワイと話すジン兄さんとジョングク。
「え〜、ネコいいなぁ！」
そこにホプ兄さんまで加わり、ネコとAさんの話がさらに過熱する。
と同時に、僕の斜め後ろ辺りからはなんだかいやーな視線が…。
そぉっと振り返ると、シュガ兄さんとナムジュン兄さんが「ほうほう」とうなずきながらニヤニヤした表情でこちらを見ていた。
こ、この状況、なんとかしたい････。
「テ、テヒョン、動物好きだもんね」
カオスな状況を察したジミンが、助け船を出してくれた。
「たまたま散歩中に会ったとき、向こうのネコが懐いちゃったんでしょ？」
「あ、なるほど。さすがテヒョン」
「そういうことか〜」
ワイワイと盛り上がっていた3人はジミンの一言に納得したようにうなずく。
きっと頭のいい兄2人は、ネコの散歩なんてあるのかと言う突っ込みを心の中でしていたに違いないが。
ジミン、ありがとう。
そんな表情でジミンを見ると、彼もさすがに苦しい言い訳だと思っていたようで苦笑いで返してくれた。
僕はこの時、ジョングクの質問を思い返してふと考えた。
Aさんと僕との関係って、なんて答えればいいんだろう。
仲のいいお隣同士？友達？
恋人…ではないんだろうな。
…キスも僕が勝手にしてしまっているだけだし。
恋愛で頭を悩ますのは、多分5年ぶりくらい。
今はただの恋愛初心者だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちかこ(プロフ) - ハル様 ありがとうございます！続編、始まりましたので引き続きよろしくお願いします。デレデレテテ、いいですね〜！ (2016年1月30日 19時) (
レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 第２部楽しみにしています！！ヌナにデレデレのテテが見たいです！！楽しみです！ (2016年1月23日 2時) (レス) id: a3a9522359 (このIDを非表示/違反報告)
ちかこ(プロフ) - みぃ様 ありがとうございます。この1週間ほど仕事がバタついており全く更新できず申し訳ありませんでした。。劇的な展開も少ないゆる〜りとした話で続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。やはりテヒョン続編ですかね〜！ (2016年1月22日 21時) (レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 更新楽しみにしていました 二人ともすごく可愛くて、これからのSpringもsummerも可愛い二人を楽しみにししています (2016年1月22日 21時) (レス) id: 0f6ae1e55a (このIDを非表示/違反報告)
Robotaxxxx(プロフ) - きむて様 他の方に比べると遅くて本当に恐縮です…大量更新、頑張ります！ (2016年1月4日 15時) (レス) id: 1d1db99c36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちかこ | 作成日時：2015年11月23日 16時
