穏やかな二人（JM Side） ページ34
一昨日は久しぶりにたくさん雪が降った。
「雪合戦したい！」
ジョングクとテヒョンは宿舎のベランダに積もった雪をキラキラした瞳で嬉しそうに眺める。
「今日も明日は仕事だから無理だよ。明後日のオフまでに残ってればやろうよ」
二人ともしゅんとしていたけれど、今朝起きた時にまだたくさん雪が残っている様子を見て、すぐに元気を取り戻した。
「ジミン、はやくはやく！」
玄関で、ダウンを着て手袋をはめた完全装備のジョングクとテヒョンが僕を急かす。
「そんなに急がなくてもまだ雪は消えないよ」
子どもっぽい二人に笑いつつ、僕もダウンを着る。
エントランス前の広場は、住民しか立ち入ることができないスペースで、あまり周囲を気にせず遊べる。
積もった雪はサラサラ過ぎず、べちょべちょ過ぎず、雪合戦にはちょうどいい状態だった。
2人はストッパーが外れたように遊びだす。
ジョングクは勝負ごとになると、なんでもムキになる。ぎゅっっと固く丸めた雪玉を、容赦なく兄2人に投げつけてくる。
これがもの凄く痛い…。
「僕はいつもお前に愛を注いでいるのに…って冷たい！」
いい終わらないうちに固い雪玉が胸にヒットする。
良心に訴える作戦は全く通用しない。
これは、僕も負けられない！
3人でぎゃーぎゃー騒いでいると、突然テヒョンの動きが止まった。
エントランスの入り口のほうを見て固まっている。
つられて僕もそちらに目を向けると、
スーツケースと小さなゲージを抱えた女性がこちらを見て立っていた。
あれは
隣に住むAさんだ。
会うのは2か月前くらいのエレベーター以来だけれど、テヒョンから話を聞いているのでそんなに久しぶりな感じがしない。
「なに？誰？知り合い？」
ジョングクが不思議そうに尋ねる。
当たり前だけれど、僕以外はテヒョンとAさんのことを知らない。
「お隣に住むAさんだよ」
テヒョンが答える前に僕が答えた。
ジョングクは、「あ〜」と一言。あまり深くは気にしていないようだ。
Aさんが手にしているゲージの中のネコが鳴くと、テヒョンはすたすたと彼女の元へ向かう。
ゲージの中からネコを取り出し胸に抱える。
すっかりテヒョンに懐いているみたい。
会話はよく聞こえないけれど。
すごく穏やかであたたかな空気が二人を包んでる。
思わずこちらも笑顔になってしまうほど。
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ちかこ(プロフ) - ハル様 ありがとうございます！続編、始まりましたので引き続きよろしくお願いします。デレデレテテ、いいですね〜！ (2016年1月30日 19時) (
レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 第２部楽しみにしています！！ヌナにデレデレのテテが見たいです！！楽しみです！ (2016年1月23日 2時) (レス) id: a3a9522359 (このIDを非表示/違反報告)
ちかこ(プロフ) - みぃ様 ありがとうございます。この1週間ほど仕事がバタついており全く更新できず申し訳ありませんでした。。劇的な展開も少ないゆる〜りとした話で続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。やはりテヒョン続編ですかね〜！ (2016年1月22日 21時) (レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 更新楽しみにしていました 二人ともすごく可愛くて、これからのSpringもsummerも可愛い二人を楽しみにししています (2016年1月22日 21時) (レス) id: 0f6ae1e55a (このIDを非表示/違反報告)
Robotaxxxx(プロフ) - きむて様 他の方に比べると遅くて本当に恐縮です…大量更新、頑張ります！ (2016年1月4日 15時) (レス) id: 1d1db99c36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちかこ | 作成日時：2015年11月23日 16時
