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キラキラなキミ(V Side) ページ19

語学学校の近くにある大通りで、僕はタクシーを降りた。



22時近く、まだイルミネーションの光が煌々と夜の街を照らしている。

雪はまだ本降りではないけれど、少しずつソウルの街を白く変えていく。



僕とAさんの電話のやりとりを聞いていたタクシーの運転手が、トランクに積んであったビニール傘を一本くれた。
実は僕も持っていなかったのだ。




大通りをキョロキョロしながらAさんを探す。

イルミネーションが綺麗な通りだが、有名ではないのでそんなに人通りは多くない。



しかし、なかなかAさんの姿は見つけられない。






電話をしようとスマホに手をかけたそのとき。



反対側の歩道に、傘もささずイルミネーションを見つめている小柄の女性の姿が目に入った。




暗くてはっきり見えないけれど、あれはAさん。絶対に。



僕は急いで横断歩道を渡る。




黒のトレンチコートの下に見える淡いブルーのドレス。


距離が1メートル、また1メートルと近づくたびに、そのドレスの色がはっきりと見えるようになる。




僕は足音を殺して後ろから近づき、



上を見上げている彼女の視界を、後ろから傘で遮った。



「わ!」




Aさんが驚いたように振り返る。






寒さか酔いか。


彼女の頬は少し紅潮していた。



いつもよりちょっとだけキラキラした目元と、紅いリップ。


彼女の大きな目が僕を捉える。




とにかく、

振り返った彼女は、とてもとてもキレイだった。

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ちかこ(プロフ) - ハル様 ありがとうございます!続編、始まりましたので引き続きよろしくお願いします。デレデレテテ、いいですね〜! (2016年1月30日 19時) (レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 第2部楽しみにしています!!ヌナにデレデレのテテが見たいです!!楽しみです! (2016年1月23日 2時) (レス) id: a3a9522359 (このIDを非表示/違反報告)
ちかこ(プロフ) - みぃ様 ありがとうございます。この1週間ほど仕事がバタついており全く更新できず申し訳ありませんでした。。劇的な展開も少ないゆる〜りとした話で続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。やはりテヒョン続編ですかね〜! (2016年1月22日 21時) (レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 更新楽しみにしていました 二人ともすごく可愛くて、これからのSpringもsummerも可愛い二人を楽しみにししています (2016年1月22日 21時) (レス) id: 0f6ae1e55a (このIDを非表示/違反報告)
Robotaxxxx(プロフ) - きむて様 他の方に比べると遅くて本当に恐縮です…大量更新、頑張ります! (2016年1月4日 15時) (レス) id: 1d1db99c36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちかこ | 作成日時:2015年11月23日 16時

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