あなたの瞳に映るのは・・・【刀剣乱舞】【名探偵コナン】

46話 ページ47

貴方「沖矢さんもです。この季節にハイネックっていうのもおかしいです。隣に“阿笠博士”がいるんですからきっと“変声機”か何か作ってもらってそれを隠してるんじゃないですか？それに本物そっくりに見える顔だって所々違和感があるんですよ」



その言葉にコナン君と沖矢さんは驚き、私の腕を掴む力を強くした



沖矢「そこまで気づいたのなら尚更帰すわけにはいかない」



“ピッ”という機械音が鳴ったと思ったら沖矢さんの声が別人のように変わった



貴方「…声が変わったってことはさっき言ったことは本当なんですね。てことは、君は新一でいいのかな？」

コナン「…ああ、そうだよ」



もう隠せないと思ったのか新一の声のトーンも喋り方も変わった



貴方「そう…何かあったみたいだね」



小学生の姿になるなんて余程危険なことにつっこんだみたいね



貴方「それで？あなたも“沖矢昴”っていうのも偽名でしょ？」

沖矢「…ああ、俺は“赤井秀一”。FBIだ」


沖矢さんの顔を脱ぎそこに現れたのは目つきの悪い男の人だった



貴方「FBIが日本にいるなんて相当危険な組織みたいだね。新一もその組織に小さくされたの？」

コナン「そうだよ」

貴方「幼馴染を疑うようになるなんてね」

コナン「ｯｯ!!」



未だに彼の目には蘭しか映っていないんだろうね



貴方「そろそろ放してもらっても？」

赤井「こっちも正体を言ったんだ。今度はお前が言う番だ」

貴方「…あまり関わらない方がいいですよ。簡単に言うと、あなた達と私は次元が違うんですよ」

赤井「どういう意味だ？」

貴方「首をつっこむなと言ってるんです」



外を見ると日が暮れてきた

もう帰らないと本当に怒られる



赤井「言わないといつまでも帰れないぞ」



更に強く腕を掴む彼を止めようともせず“早く話せ”という目で見てくる新一

その時───



「そろそろ放してもらおうか」



腕につけていた三日月にもらったお守りが光ったと思うと赤井さんの後に桜の花びらが散った


まずい

この声の人が来たのはかなりまずい



「その手を放せ」

貴方「三日月…！」

三日月「“日が暮れる前には帰る”と約束したのに帰ってこないから心配になってな。お主は絶対に約束は破らないからな」



“はっはっはっはっ”と笑う三日月

だけど目は完全に笑っていない


ていうよりも───



貴方「三日月！その刀を下ろして！」



赤井さんの首に刀添えている三日月

あれは完全に殺そうとしている

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