あなたの瞳に映るのは・・・【刀剣乱舞】【名探偵コナン】

３話 ページ4

貴方「新一、今日一緒に帰れる？」

新一「わるい！今日部活なんだ」

貴方「そっか、頑張って！」

新一「おう！」



学校が終わり放課後

一緒に帰れるか聞いてみたが、部活とのこと


二人で帰ったのもいつの事だか忘れちゃったよ

随分昔の事のように思えちゃう


何かあっても新一は蘭を優先し行動する

何をするにしても新一の隣には蘭がいる



(そこは私の場所なのに)


なんて、醜い感情が湧いてくる

そんな自分が嫌になり、いつもは通らない道へ足を踏み入れた



貴方「綺麗な社…」



ぼーっとして歩いていたためか、
気がつくと見たことのない景色が広がっていた


まるで別次元に来たみたいに


社の周りを見て歩いていると後ろから声が聞こえた



「ほう…久しい人の子が来たものだな」

貴方「え…？」



振り返ると言葉には表せないくらい綺麗な人がそこにいた

さっきまでは誰もいなかったのに…


だけど、なぜだろう…

初めて会ったはずなのにどこか懐かしい



「あなや、俺を忘れてしまったみたいだな」

貴方「私は…あなたに会ったことがあるの…？」

「ああ…随分と前だがな」



やはり、夢の中に出てきた彼だ

だけど、今目の間にいる彼も夢の中と同じように怪我をしている



貴方「随分痛そうな怪我だね」

「なに、心配はいらない。これくらい平気だ」



彼はそういうけど、明らかに痛そうだ

ところどころ血でだろうか、服が汚れている



「はっはっはっ、お主は心配性だな」

貴方「だって、その傷…」

「俺より酷い怪我をした者達がおるからなぁ。これくらいで痛がってられん」

貴方「あなたより酷い怪我の人がいるの？」

「ああ」



その時の彼の目は怒気を含んでいて少し恐ろしかった


すると、少しながらも別の人の声が聞こえた

見渡しても誰もいない

けど、確かに声は聞こえる



「ふむ、もう行かなくてはならんな」



そういい、立ち上がる彼は微笑んでいたが悲しそうな目をしていた

私の勘違いかもしれないけど、行きたくなさそうに見える



「さて、お主も早く帰るといい」

貴方「あ、待って。これ、使って」



渡したのはハンカチ

彼は驚いた顔をしたけど、嬉しそうに笑って受け取ってくれた



貴方「また…ここに来てもいい？」

「！…ああ、いつでも来ると言い」

貴方「ありがとう。それと、あなたの名前を…」

「ああ、そうだったな。俺の名は“三日月宗近”だ」

４話→←２話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す