あなたの瞳に映るのは・・・【刀剣乱舞】【名探偵コナン】

12話 ページ13

楽しみにしていた今日が来た

いつもより少しおしゃれをして新一が来るのを待つ


だけど、お昼が過ぎても彼が来る気配はない

その時、彼からの着信があった



貴方「もしもし？」

新一『悪いA！今日行けなくなった！』

貴方「え？」

新一『事件で蘭と園子に呼び出されたんだ！だから別の日に行こう！』

貴方「…そっか…それなら仕方ないね」



そう言って電話を切った



貴方「なんでこうもうまくいかないかな…」



せっかく今日の為におしゃれしたのに…

また“事件”に“蘭”


私のことはやっぱりそっちのけなんだね…

誕生日がなんだ…

何もいい事がないや


気分転換に外へ出てみると空模様が少し怪しかった

ただ、何も持たずに出てきた私は街をふらふらと歩いた


すると、ポツポツと雨が降ってきた

その雨はやがて強くなりかなりの大雨になった


だけど、なぜか帰る気分にはならない

ふと三日月さんが頭に浮かんだ


新一にはもう近付くなって言われたけど、今日くらいはいいよね…？


社へ続く道を歩き階段を上る

社に着いたもののやはり誰もいなくて…


社に近くに座ってぼーっとしていると誰かが横に立った



貴方「三日月さん…」

三日月「そんなに濡れてどうしたんだ？」

貴方「……」

三日月「ふむ、ちょっと待っておれ」



そう言って三日月さんはまた消えた

そして手にタオルを持ってまた現れた



三日月「風邪をひくぞ」



三日月さんはタオルを肩にかけてくれて私の横に座った



貴方「ありがとうございます…」

三日月「よいよい。して、何かあったみたいだな」

貴方「…今日誕生日だったんですよ、私」

三日月「ほう…それはめでたいな」

貴方「…私の誕生日にどこか出かけようって言っていたんですけど、“事件が起きたから”って言って行けなくなったんです」

三日月「あなや…聞いたところAはその人の子を好きみたいだな」

貴方「まぁ…だけどその人には別の好きな人がいるんですよ。叶わない恋ってやつです…三日月さんにはいますか？好きな人」



なんとなく聞いてみると、三日月さんは口を袖で隠し悪戯っぽく笑った



三日月「ああ、いるとも。ずっとそばに置いておきたいやつがな…」

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