幻想の巫女は地底世界へ

『7話…はぁ魔理沙でもいないかしら』フリスク「誰？」『友達よ』 ページ8

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随分と走ってきた。

しかし私の体は正直だ。

体力の限界が来たせいで動いてくれない。

少し考えればわかる事だ。

子供の体で、しかも飲まず食わずで起きてからずっと走ればこんなことになるだろう。

早く戻らないと行けないのに…

それに運が悪い事にここはスノーフル、こんな所では倒れてしまえば確実に凍え死ぬ。

せっかく生き返ったのにそれは避けたい。

私は雪の上に倒れ込んだ。

意識も朦朧としてきている。

まずい……誰……か…

…考えるだけ無駄か。

ニンゲンは誰も私の事なんて助けてくれない。

そんな事は地上で嫌という程思い知ったからな。

まぁ…アズリエルのような者がいれば話は別だがな。

「おい！大丈夫か！」

誰だ？モンスターの誰かか？

でもこんな声は聞いたことが無い。

そんなことを考えながら私は完全に意識を失った。





霊夢side


『フリスクはこの遺跡から出たいと思う？』

そう質問するとフリスクは少し戸惑ったような表情になった。

『私は出たい、出てやらなければいけないことがあるの』

フリスク「そりゃあ…出れるなら出たいよ。太陽の光も随分浴びてないし、でもトリエルに聞いても出口を教えてくれないんだ。」

やっぱり…トリエルはこの遺跡から出したくないみたいね。

それに私だけじゃなくてフリスクも…

そうなるとやはり出口を見つける事が1番優先度的には早い。

フリスク「霊夢はここから出る方法を探してるの？」

『えぇ勿論よ。トリエルなら全部知ってそうだけど…』

教えてくれそうにない、と言おうとした。

でも……

フリスク「霊夢？」

『………』

そっとお祓い棒をドアに構える。

誰かいる。ドア越しに話を聞いている。

『…誰？』

もしあの花ならきっちり懲らしめないと。

しかし扉からでてきたのは予想外の人物だった。




フリスク「『トリエル！？』」

『8話！モンスターって気配分かりにくいのかしら』フリスク「まず普通の人は気配分からないよ」→←『6話、ここで話すことも無くなってきたわね…』フリスク「メタい」

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