幻想の巫女は地底世界へ

『3話！っこれ絶対脱出時間かかるじゃない…』 ページ4

「怖がらなくても大丈夫よ、私はトリエルこの遺跡の管理人です。毎日ここを見回って落ちてきた子がいないか確認しているの、こんな短期間に2人も落ちてくるなんて驚きだわ。」

声のした方に振り返ると山羊の妖怪？のようなものが居た。

どうやらさっきの火球はこのトリエルの仕業だったらしい。

まぁ助かったし悪い人ではなさそう…

『私は博麗霊夢よ、それでいきなりだけど2人もってどういうことかしら？私以外にもここに人が居るの？』

トリエル「えぇそうなのよ。着いてきてちょうだい、遺跡を案内してあげるわ。」

そういうと遺跡の奥の方へと歩き出した。

私以外にも人が居たのね…

自分で言うのもなんだが私は博麗の巫女だ。

最悪の場合でも自分で対処できるだろう。

でもここにいるもう1人は？

あったことも無いけどさっきみたいにいきなり攻撃を仕掛けてくるような場所だ。このトリエルみたいに全員が優しい妖怪だとも限らない。

もし脱出できるならもう1人にも協力を求めた方がいいかしら…

そんな事を考えていると自然と会話がなくなっていることに気づいた。

さすがに少しくらいは話した方がいいかしら…

『あの…トリエルって妖怪なの？』

手始めにこれを聞くことにした。

さっきから妖怪だと思っていたけど妖怪とは雰囲気などが少し異なる。

トリエル「私は妖怪では無いわ、モンスターよ。」

モンスター……

初めて聞く種族だわ。

トリエル「この遺跡には仕掛けがあるの、仕掛けを解かないと進めないようになっているけど大丈夫よ。ちゃんと答えを教えてあげるから。」

トリエルってなんか…過保護のお母さんみたいね。

……どことなく紫と似てるような…そうじゃないような…

この後もボタンを踏んで進む仕掛けやレバーを引いて進む仕掛の答えを丁寧に教えてくれた。

…まぁ教えてもらう前から勘で答えがわかっていたのは話さないでおこう。

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