幻想の巫女は地底世界へ

『1話、いやここどこよ』 ページ2

『ぅ………』

あれ…？

さっきまで博麗神社でお茶を飲みながら縁側でゆっくりしてたのだけど…

日差しが良かったしうたた寝しちゃったかしら…

そう思いながらゆっくり身体を起こす。

『……は？』

しかし起き上がってもいつもの風景は見えず、地面には金色の花が咲いている洞窟？のような所にいた。

微かに頭上からの光があるが明らかに博麗神社…いや幻想郷とは程遠い場所だった。

『いや…ここどこよ』

しかも服装が変わっている。

さっきまではいつもの赤色の巫女服を着ていたはずなのに青地に紫っぽいボーダーの長袖の服に青いズボンと茶色い靴。

こんな服は1着も持っていない。

…しょうがない、上に飛んでここを出るか。

近くに落ちていたお祓い棒を手に取り宙に浮く。

もしこれが色々な所で起きているならば、異変だと言わざるを得なくなる。

早くここから出て犯人を懲らしめなくては

そんなことを考えながら能力で天井に向かう…が

穴の空いているところには見えない壁の様なものがあり外へは出られない。

『嘘でしょ…』

仕方がなくまたさっきの花の上に着地する。

『これじゃあ出られないじゃない…』

独り言をぶつぶつと言っているがそんな事をしてても現状は変わらない。

そして当たりをぐるっと見渡すと道があった。

『…あんまり長居したくは無いけどあそこから出られない以上道なりに進んでいくしかないかしらね』

自分の勘はここ以外に道は無いと言っているため大人しく道を進むことにした。

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